□脳梗塞の発症と発症時の症状□
私は9年余り前に突然脳梗塞に襲われました。発症前は血圧も多少上昇気味でしたが正常血圧範囲内でもあり頭痛や肩凝り等も頑固な程度くらいなものだと考えていました。
脳梗塞は食事の最中に突然起こりました。目の焦点が合わなく虚ろな状態となり口に含んでいたお吸い物が口の右端から滴り落ちた事は今でも鮮明に覚えています。
私の脳梗塞は右側の脳の血管の詰まり(梗塞)によるものでした。言葉が咄嗟には出にくく又ろれつも乱れがちそして顔の右側の筋肉は麻痺し唇、頬や目は垂れ下がり、左側の手、指は麻痺し思うように動かせない状態に陥ってしまっていたのです。
□脳梗塞に対する私の挑戦□
二日間にわたり血栓を溶かす手当てをしたのですが、顔の右側の麻痺と左腕の状態は何等改善、回復の兆しもありませんでした。それでも私は左側の手の麻痺の状態を何度も確かめ又右側の顔の垂れ下がった状態を鏡で変化の兆しはないかと何度も確かめたものです。
その時点の主な投薬はアスピリンと胃腸薬。右半分が歪んだ顔を鏡に映していた時、私の右側の肩が何時もより高くなっている事に気付いたのです。
主婦の友社の「私の健康」だったと記憶していますが、高血圧症に関する私の研究が紹介された事もあり、この療法が脳卒中にも適用出来るのではないかと考え、早速高く変位していた肩部(第一肋骨)を私の研究仲間に矯正して貰い心臓と脳の間の血流改善を目的とした療法を帰宅した日より開始したのです。
□脳梗塞の本当の当事者は医者ではなく・・私自身□
主治医は私にCT、MRI等の画像を示し説明し、私の症状の程度を診て手の麻痺と軽い言語障害が残るかもしれないと回復の範囲の可能性を説明しリハビリに励む事を自覚させアスピリンと胃腸を守る為の終わる事のない薬の継続服用を指示しただけでした。
私の症状や脳梗塞の原因について詳細な説明を求めるとテレビや医学書通りの決まりの説明でした。
最後には「素人の貴殿に判る筈はない」と無駄な子犬の威嚇吠えを繰り返すだけだったのです。
私は主治医に「貴方より私こそ脳卒中疾患の当事者であり、愁訴の細かな状態について詳しくありのままをそのまま貴方に質問しているだけ」だと告げました。
脳卒中の原因は未だ解明さえされてなく又症状は百人百様なのです。それ故百人百様の症状や愁訴を持つ患者は個々に適したリハビリや改善回復の為の方法や療法を模索し続けているのが現状です。
「余談ですが脳卒中罹患の家族のいる医者の家庭では果てしなく罹患した最愛の家族にアスピリンを投与し続けるのかどうか本音を一度聞いてみたいものです。」
□終わることのないアスピリン継続服用との決別・・私の試み□
再発を恐れての終わりなきアスピリンの継続服用については、「胃腸薬を添えてありますから」と言われても脳梗塞の当事者である私は際限のないアスピリン漬けは何時か取り返しのつかない副作用に苛まれる事を危惧し又服用による身体からの警告サインの頭痛や首肩の痛みさえも見逃す事になりはしないかと危惧したのです。
それよりも心臓から脳への血流を常に円滑にしておく事のほうが心臓のポンプ機能の負荷の軽減、血管の弾性の維持、アテローム変性形成の抑制、脳細胞、脳神経の再生と回復に繋がる最も根本的な手段、療法ではないかと確信し二週間にわたるアスピリン服用生活と決別したのです。
脳梗塞は栓塞子が詰まりやすい脳血管環境、脳の血液循環環境が存在しているからこそ起こるべくして起こっているのです。脳出血も脳血管が脆い脳血管環境、脳の血液循環環境が存在しているからこそ起こるべくして起こっているのです。
□仕事復帰と新療法の試みの成果□
帰宅してからの心臓から脳への血流改善(:血流圧、血流量、血流速度)のための肩部(鎖骨と第一肋骨の間の狭い状態による慢性的動脈の圧迫部)の矯正(私の場合は右の肩部)は最初の三週間は一日一回のペースで実施しました。
ダメージを受けた右側の脳の細胞、神経の回復、再生を促進させる為には血流の改善による新鮮で栄養豊富な血液の供給以外、脳の細胞、神経の回復、再生は医学の根本常識からも果たし得ないと考えたのです。
その為に私は円滑な血流を維持する目的として水分の充分な補給だけは配慮しました。
肩部(第一肋骨)への矯正は三週間経過時より二ヶ月間は隔日のペースで実施しました。帰宅後三週間経過時には左手の麻痺は解消し、一ヶ月と一週間経過した時点で私の左手の麻痺、運動機能障害は回復したのです。
垂れ下がっていた右の唇や目の状態は二ヶ月足らずで元通り回復致しました。治療医から後遺症として残るかもしれないと告げられていた言語障害(ろれつの乱れ、喋り出す前の第一声の困難さ)もこの時点で改善、解消されていました。
左上肢の麻痺、運動障害に対するリハビリについては私は筋力維持、向上を主としたトレーニングを毎日継続しておりました。
私は何時もリハビリを開始する際に「ダメージを受けた脳部へ栄養や酸素たっぷりの血液を送り届けるから早く血管や神経のバイパスを作ってくれ」と願いそしてその為の実践(肩部の矯正)をしながらリハビリに取り組んでいたのです。
心臓から脳へ送られる血液の通り道の唯一且つ最大の難所は胸郭出口部と称される体幹の最も狭い箇所です。
とりわけ鎖骨と第一肋骨の間を通る鎖骨下動脈は大動脈弓から分岐する動脈の中で最も狭い箇所を通過し又慢性的圧迫状態を受け易くその結果、脳へと続く総頚動脈、内頚動脈の血流は影響を受け易いのです。
まして二足歩行で且つ大容量の脳を有し心臓から重力に逆らってポンプの力で血液を供給しなければならない人類ではその影響は大きいのです。
私は今日まで脳卒中の再発もなく日々過ごしております。90歳を超えた母の食事等々の介護に追われながら時間の空いた深夜、早朝までの研究論文の執筆の生活は健康的とは決して言えるものではありませんが、栄養バランスを考慮した食生活、水分補給そして入浴時の肩部(第一肋骨)への自分でやれる矯正操体と研究仲間の訪問の際の矯正は継続しております。
血圧も平均125/72と安定しており、血液検査も問題のない状態です。
現在の医学では脳梗塞、脳出血の原因は全く解明されていないのです。予防策として脳ドックで脳血管や頚動脈の様子を調べ又血液検査で血液の状態を調べるのが精一杯なのです。
そして薬剤等で血液をサラサラにしたり、血栓を溶かしたり、狭くなった血管を手術で広げたり、血圧の調整をしたりする手当て療法で対処しているのが現状です。
脳卒中疾患の本当の当事者は疾患者、疾患予備軍個々である事を常に意識し、脳卒中疾患の根本的な原因の治療に繋がる治療かどうかを個々真剣に考え選択追及してゆく心構えを持っていて欲しいものです。
なぜならその場凌ぎの手当ては何処までいってもその場凌ぎの対処策でしかなくその間にも着実にアテローム変性は形成され続け、血管の弾性は失われ(動脈硬化)続けているのです。
これらの根本的原因を解消しない限り上記障害に加え心臓のポンプ機能の過剰な負荷による心臓弁や心筋の障害、腎臓濾過機能の過剰負荷による腎臓機能障害さえ招いてしまう事となるのです。
厚生労働省の2004年国民健康・栄養調査によると有病者一歩手前の“予備軍”も約1400万人で、両方合わせると約2700万人。中高年になるほど増加傾向を示し、40−74歳に限ると男性では2人に1人、女性では5人に1人が有病者か予備軍なのだそうです。
高血圧症、脳梗塞、脳出血等はメタボリック症候群(内臓脂肪症候群)有病者や糖尿病患者が遅かれ早かれたどり着く病気でもあります。豊かな食生活に伴う摂取過多、偏食そして運動不足、喫煙等々がその促進要因といえます。
しかしいくら食事に注意し適切な運動をし、嗜好品や喫煙を控えても又水分の補給、補助食品の摂取、アスピリン等の薬剤を事前に服用したところで大容量の脳を有し心臓から重力に逆らって大量の血液を体幹の最も狭い箇所を経由させて脳に供給している人間である限り高血圧症、脳梗塞、脳出血は誰にも確実に忍び寄っているのです。
私にも現れていた肩部の異常現象に関し、私は論文に記した脳卒中罹患者の他に130名を超える脳卒中罹患者に個人差はあったものの左右の肩の高さの異常な状態が脳卒中発症前から発症後に現れていた事を確認し得たのです。
肩部(第一肋骨)の矯正は一度しっかり指導を受け正確な矯正の方法を覚えれば誰でも簡単に肩部の異常を改善出来ます。又一人でも出来る矯正操体方法でもあります。
左右の肩の高さの異様な変化を◎家族で互いにチェック、注意し合い◎ご自身で鏡に映してチェックし肩部の異常状態を早い段階で矯正する事により脳卒中の発症、再発のみならず日常的な頭痛、血圧上昇、肩首の凝りは防止、抑制出来るものと考えています。
左右の肩の高さの異様な変化に対し一日も早く世界中の方々が互いに注意し合い早めに矯正対応すれば脳卒中の発症、再発は激減すると考えています。心臓から脳の間の血液循環を改善する事を目的とした矯正操体は又脳卒中罹患者のリハビリ回復期間の短縮に貢献するこれらの疾患の根本原因に基づいた対処方法だといえます。
