【誕生】
《超新星爆発のしくみ》
●タイプT
@質量が太陽の8倍以下の星は、進化の最終段階で小さく高密度な白色矮星となって死を迎える。 しかし、もしもこの白色矮星
が巨星と接近した連星系を形成していると、その重力が巨星の外側のガス物質を引き寄せる。
Aその結果、白色矮星の質量は次第に増大していき、臨界点(チャンドラセガールの限界=太陽質量の約1.4倍)に達すると、
重力が星の内部圧力にまさり、重力崩壊を起こす。
B重力崩壊は中心核の爆発を引き起こし、星は完全に破壊されて飛び散り、消滅する。
●タイプU
@質量が太陽の8〜20倍の超巨星では、中心核の核反応が生み出す放射圧が自らの巨大な重力を支えている。しかし質量が大き
いほど中心核の核融合反応の進行スピードが大きいため、質量の小さな星よりも燃料をそれだけ速く消費する。
A中心核の燃料が核融合を繰り返してより重い元素に変わり、最終的に鉄になると、それ以上の核融合反応は起こらない。そして
まもなく中心核の質量が太陽の約1.4倍に達すると、重力が内部圧力を上回り、星は一瞬にして重力崩壊による爆縮を引き起こ
す。
B爆縮によって、星の中心核を構成していた物質は中心部に激突して跳ね返り、激烈な衝撃波を発生する。衝撃波は星の外層を
吹き飛ばしてエンべローブ(外被)を作り出し、他方爆縮の中心には、残った核の質量によって中性子星もしくはブラックホールが生
み出される。
《重力崩壊》
●恒星進化
(1)太陽程度(あるいはそれ以下)の質量の星
:核燃料を燃やし尽くすと、半径1万キロメートル程度の白色矮星となり、後は冷えていく一方でそれ以上縮まない。やがては真っ黒
な冷たい星となって宇宙空間を漂い続ける。
(2)太陽質量の8倍以上の星
:進化の最終段階で超新星爆発を起こし、華々しい最期を迎える。この爆発の後には、中心にエネルギーを発生しない燃えかす(重
い金属の核)が残る。この核はエネルギー源がないので、自己収縮を支えきれなくなり、さらに収縮する。核を構成している物質の
原子核はばらばらになり、電子が陽子にめり込んで中性子になり、中性子どうしがくっつくまで収縮が進む。
●超高密度の星
:このように収縮した星を「中性子星」と呼ぶ。中性子星は半径10キロメートルほどの超高密度の星であり、これ以上縮むことはでき
ない。残った核の質量が太陽の5〜10倍以上の質量をもつ場合、中性子どうしがくっつくくらい圧力が上がると中性子自身が壊れて
核全体がつぶれてしまう。これを「重力崩壊」という。
重力的に崩壊した天体はブラックホールとなり、シュバルツシルト半径の内側の世界に入ってしまい、われわれからは見えなくな
る。後にはブラックホールの質量、すなわち重力が外部に及ぼす効果だけが残る。
[ブラックホール]
(実在性)
1.1932年:中性子の発見にともない、中性子星が理論的に予言された。
→中性子星は非常に密度の高い星であり、最大でも太陽の2〜3倍の質量までのものしか存在できない。それ以上質量があると自
分自身の質量を支えきれなくなり、後は限りなく収縮するしかないという。その結果、最終的に行き着く天体が、アインシュタイン理
論が予言した曲がった空間だった。
2.1967年:イギリスのアントニー・ヒューイッシュらがパルサーを発見。
→パルサーが中性子星であることがわかってから、ブラックホールも現実に存在するのではないかと考えられるようになった。実際、
その後の観測で、まわりから強力なX線を放出する太陽の10倍程度の質量をもつ天体がいくつか見つかっており、これがブラックホ
ールではないかと推測されている。
[ホワイトホール]
(定義)
:ブラックホールを時間的に逆転させた天体。すなわち、ブラックホールを物質や光を吸い込み続ける天体とすれば、ホワイトホー
ルはそれらを吐き出し続ける天体である。
@星が収縮してつぶれていくときには、もちろんはじめに特異点(空間の曲がりが無限に大きくなったものであり、相対性理論が成
りたたなくなる点)なるものは存在しない。ブラックホールが形成されるときに事象の地平線がつくられ、特異点はその内側に発生
する。
Aホワイトホールでは、はじめに特異点があり、そこからいろいろな情報を「(過去の)事象の地平線」を通して吐き出す。もちろん、
ホワイトホールは星の最終段階でできるものではなく、それどこれか相対性理論が成り立たなくなる特異点から始まるので、その存
在すら疑わしくなってしまう。現在、もっとも有力とされているビッグバン宇宙モデルは、宇宙がまさにこの種の特異点から始まった
と考える。
[ワームホール]
:ブラックホールの内部が、ワームホールによってもう一つの宇宙とつながっている(またはわれわれの宇宙の遠く離れた地点に抜
ける)という。外からでは、どちらの世界から見てもそれはブラックホールにしかみえない。
→ワームホールを通って向こう側に抜けることはできない。ブラックホールと同じくその強い重力場のため、いかなるものも通過する
前に、ワームホールが特異点に崩壊してしまうからである。
●貸借対照表に記載される主な科目(勘定科目)の内容
【流動資産】(1年以内に現金化される会社の資産のこと)
@現金・預金=現金及び当座・普通・定期・通知預金、郵便貯金、貸付・金銭信託等。
A受取手形=得意先との間で通常の取引の結果生じた手形上の債権額、受取手形は支払期日が約束されており、
銀行で手形を割引し現金化できる。その時は、割引額を受取手形勘定から除き、欄外に割引手形として
注記する。
B売掛金=得意先との間に通常の取引の結果生じた営業上の未収金。
C製品(商品)=製品(副産物、作業屑、半製品で中間的製品としてすでに加工を終わり現に貯蔵中のもので、販売
できる状態のものを含む)および商品(未着品、積送品を含む)在庫分の製品製造原価または商品仕入
原価のこと。
D仕掛品=製品、半製品等であって、生産のために現に仕掛中(製造中)の物の原価。
E原材料=主材料および副材料の在庫額。
F貯蔵品=消耗品、消耗工具、備品その他の貯蔵物品の仕入原価または製造原価のこと。製品(商品)から貯蔵品
までの状態の資産を、棚卸資産という。
Gその他流動資産=市場性のある一時的所有の有価証券、前払費用、短期貸付金、その他の短期債権などのこと。
※「現金・預金」から「売掛金」までと、有価証券、短期貸付金を含めて、すぐに現金化できる資産という意味で「当座
資金という。
【固定資産】(1年以上活用しなければ現金を生み出さない資産のこと)
@土地・建物=事業に供する土地、建物および構築物の減価償却累計額を控除した額。ただし、投資に属するもの
は除く。
A設備資産=機械装備、船舶、車両、運搬具、工具等の減価償却累計額を控除した額。ただし、投資に属するもの
は除く。
B建設仮勘定=事業に供する土地、建物、構築物、機械設備等について建設のための支出および建設目的のため
に充当した材料費等。
C無形固定資産=営業権、特許権、商標権、意匠権、実用新案権。貸地権(地上権を含む)、鉱業権等の減価償却
累計額を控除した額。ただし、投資に属するものは除く。
D投資=関係会社の有価証券、投資有価証券(投資の目的で所有する株式、社債および国債等)、出資金、長期貸
付金、投資の目的で所有する不動産、その他の投資ならびに保証金および敷金。
【繰越資産】
(多額の費用を発生年度で処理せずに、その効果が及ぶと思われる期間に分割して償却しようとするものの未償却額
償却累計額を控除した額)、新株発行費、社債発行費、試験研究費、開発費、創立費、前払費用費。
【流動負債】(「支払手形」「買掛金」「短期借入金」「その他流動負債」のこと。
@支払手形=仕入先に支払うべき手形上の債務額。
A買掛金=主材料、副材料等の仕入代金および加工料等の未払分。
B短期借入金=通常の借入金で決算期から起算して1年以内に支払を要する借入額。なお、1年をこえるものは長期
借入金とする。
Cその他流動負債=決算期末日から起算して1年以内に支払わなければならない未払金、未払費用、前受金、預り金、
納税引当金、価格変動準備金などのこと。
【固定負債】(支払期限が1年をこえる債務のこと)
@長期借入金=株主、役員、従業員または関係会社からの借入金を除いたもので、決算期末から起算して支払期限
が1年をこえる債務額。
Aその他固定負債=株主、役員、または関係会社からの借入金で、決算期末から起算して支払期限が1年をこえる債
務額、および社債ならびに退職給与引当金等のこと。
※社債=社債を発行して一般から借り入れた債務額。
C退職給与引当金=将来の支払いに備えて決算期ごとに積み立てている額の累計で、全従業員に対する債務である。
【自己資本】(「資本金」「法定準備金」「剰余金」(内当期利益)をプラスしたもの)
@資本金=株主が払い込んだ元入金と、株主への無償交付分および転換社債からの転換分を含めた金額。
A法定準備金=資本準備金、利益準備金、再評価積立金等のこと。
※資本準備金=株式払込剰余金(株式の額面より高い部分を資本金に繰り入れないことができる)、減資差分、合併
差益。
※利益準備金=商法の規定により、配当額の10分の1以上を、資本金の4分の1に達するまで積み立てているもの。
B剰余金=任意積立金および未処分利益。剰余金は法で定められた以外の利益の積み立て分であり、将来への備え。
※任意積立金=特定目的の積立金(配当準備積立金・研究開発積立金等)と別途積立金がある。
※未処分利益=株主総会で利益処分を決定する前の利益。
※内当期利益=未処分利益のうち、当期に獲得した税引後の当期利益分。