滅多に船釣りをすることは無いのですが、機会あって久しぶりに舟でメバル,アジ釣りに出ることになりました。
船はいいですね。
いつも磯際に立っていると、現実と非現実の狭間というか、自然に対面しているという感じがします。
だから船にのっていると非現実の上にいるような気すらするのです。
海というのは怖くて、それでいて優しくて、安らぐような、不安なような、不思議な気持ちに私をしてくれます。
私はそんな海に包まれた時間が大好きなのです。
船釣り自体は、船頭の腕によるところが大きいし、船釣り素人の私としては誘いとタナくらいしか工夫する余地も思いつかないので、やっぱり磯。フカセに惹かれます。
さて、釣りの方ですが、滅多に船釣りをしないこともあって楽しくやれました。同船した皆さん、どうも有り難うございました。
釣果の方は今ひとつでした。メバルとアジが合わせて20匹程です。チヌが1枚混じりましたが、どうもフカセや団子で釣るチヌと違って感動がないですね。
こんな中で同船しておられた今野さん。この人がとんでもなかった。
釣り始めてすぐになんとヒラメ。オキアミ餌で底カゴに地アミを詰めた胴付き仕掛けです。
「なんでこんな仕掛けにヒラメが?」などと皆でワイワイ騒いでいました。
ところが、これは始まりに過ぎなかったのです。
しばらくして他の人の声で振り向くと今野さんの竿が胴元からヒン曲がっています。皆の注意を一身に浴びて魚を浮かせる今野さん。
「チヌか?」とか言っているうちにそれは悠然と姿を現したのです。
「ヒラメだ!でかい!」
最初のヒラメを見たとき、誰しもまぐれと思った(失礼)はずです。
まさかね。2枚目が上がってくるとは。玉網に納まった大きなヒラメ。件寸するとなんと45cm。
何が起こるか解らない。これも釣りの魅力ですね。
今野さんはその他にも良型のチヌを数枚上げておられました。こうなるとまぐれとは言えません。やはり何かしらのコツがあるのでしょうね。
では、満身の微笑みの今野さんとヒラメをご覧下さい。