![]() |
やりました! 年に一度ですが、6年間毎年 通い続けて、やっと出逢えました。 アコウ 35cm 感無量... |
6年前の夏。会社の先輩のNさんと一つの小さな夢が同調しました。
幻の魚 アコウ。 釣りたい。
実のところ”幻”と言うほど幻ではないのですが、なかなか手にすることができない魚であることには変わりありません。
実際...
広島県T島。小さな島なのですが、広島県の釣り師であればすぐにアコウを連想するくらいの島です。
Nさんと私はT島へ向かいました。金曜の夜、会社の定時時間終了後に速攻でフェリー乗り場へと車を走らす。更にフェリーで1時間。3時間半の行程です。
・・・・・次の年も、そしてまた次の年も....ただただアコウに出逢いたい一心でした。お金の問題や、スケジュールの都合で年に一回が限度でしたが、毎年欠かさずT島へ通ったのです。
フェリーに車を乗せた方が現地での機動性がいいので、希望者を募ってメンバーを増やしましたりもしました。
しかし、メンバーの誰一人としてアコウに逢えなかったのです。
もっとも回数を通ったK港。
隣のOS島との水道に面し、潮の速いときは「ゴウ〜」と流れの音が聞こえるくらいの場所です。
アコウは潮流が速くい岩礁帯に住む魚ですから、ここは絶好のポイントなのです。
当初、コウジ等を使った投げ釣りを中心にやっていましたが、回数を重ねることにより、段々最適な仕掛けというものが見えてきました。
天秤を使った一般的な投げ釣り仕掛けでは、錘を捨て錘式に工夫したとしてもハリス全体が海底に這ってしまうため、高い確率で根掛かりしてしまいます。
このことから、先錘式のブッコミ仕掛けを一昨年から工夫しました。道糸の先にサルカン、ハリス一ヒロの中間にエダス、ハリスの先に三つ又サルカン、三つ又サルカンには1.5号くらいの細い糸で錘をつなぎ、さらに三つ又サルカンに20cnほどのハリスを結んでそのハリスには鈎を結びます。
昨年、この工夫で30cm弱のマダイが釣れました。ただ、これを2年間やってみて、結局下の鈎は根掛かりしやすく、仕掛けが複雑化するためトラブルも発生していました。
で、行き着いたのが、船釣り用のエダスの長い胴付き仕掛けです。今日はエダス40cmのものを使いました。アコウが釣れるとすれば、恐らく一番下の鈎ですから、3本針胴付きの仕掛けを使えば、例え仕掛けが途中で切れても、切れた箇所によっては鈎が一本になるまで再利用できます。
また、竿は食い込みと、掛かったときに一気に底を切るという2つの要素を満たす必要があり、磯竿4号を中心に使用します。
釣り座を決めて仕掛け投入。思ったところに入らなかったので巻き上げてもう一度投入し直す。
15号のホゴ錘が着底、仕掛けを張って少ししたとき、ググンッっと磯竿4号の穂先が絞り込まれます。
間髪入れずにアワセ!重量感!一気に底を切ります。ハリス3号の太掛けですから心配はしませんが、チヌとは違う絞り込むような引き込みが続きます。
パシャ!魚が水面を切ります。なんだ?カサゴの大型か?
そのまま波止の上に抜き上げます。波止の上で暴れる30cmは余裕で越えたまるまるとした魚体。なんだ?なんだ?え?これってひょっとして...
「アコウだ!」
まさか実質的な一投目で...まさに感無量...
件寸すると実寸35cmでした。
ひとしきり波止の上で写真を撮ったりしながらはしゃいだ少し後。
今度はNさん。30cm級のアコウです。
努力すれば報われる。そんな感じでしょうか。
ガッチリ握手。
来年からのT島通いが、これまでより、より希望に満ちたものになることでしょう。
今日はこの他、26cmのまるまるとしたメバルが釣れました。
ただ、全体にこれまでよりカサゴ等の方が小さく、大半放流サイズでした。
ま、今日は十分です。
有り難うございました。(誰へのお礼かな?解らないですが、そんな気持ちです。)
![]() |
![]() ←変な顔... 喜びの瞬間です。 |