ハマチ!チヌ!今日はダブルヘッダーで

本日の釣果

チヌ 38cm,34cm×2
   27〜28cm×3
  +24cm以下×3


昨夜の豪雨の為か?
はたまた海が荒れ気味
だったためか?
グレ,小アジが姿を見せ
ず、この点においては楽
だった。


周防大島O港でヤズがかなりの確率で釣れる...こんな情報を大島の釣友Tさんに聞きました。
女房から「ハマチが食べたい。たまには(チヌ以外の)他の魚も釣ってこい!」という指令を受けていたこともあり、早速Tさんに連絡を入れて無理を言って同行して戴けることになりました。

ハマチ...もう何年前になるか...大島Y西の岩場で70cm弱を一本釣ったことがあるだけです。
豪快な青物とのやり取りをしてみたくて、磯竿4号遠投(ダイワアモルファスウィスカーアドバイザー磯)の売れ残りを半額で購入して会社の釣り仲間と出掛けたのです。釣り方は小アジを餌にした浮き釣りとブッコミ釣りでした。
あの時の身体ごと引き込まれそうな豪快な引きをもう一度味わいたくて、年に数回同じ岩場に通ったのですが、それっきり釣ることができずにいます。

さて、そして今日ですが、やはりチヌも釣りたいというチヌキチ根性が顔を出し、これまたTさんに無理を言って、朝8〜9時頃の引きの潮止まりまでハマチ狙い、その後は場所を変えてフカセでチヌ狙いというダブルヘッダーで計画させて戴いています。

ダブルヘッダー第1試合。対戦相手はハマチ,ヤズです。
Tさんにハマチ用のタックル一式を借り受けます。当初餌釣りを考えていたのですが、ナブラが湧いたときに餌釣りのタックルだとナブラに届かないという経験を過去に何度も味わっていたこともあり、今回はジグを使って見ようと思っていたのです。磯竿でジグを投げようと思っていたのですが、Tさんのご好意でルアータックルを貸していただけることになったのです。これは大正解でした。1時間もジグをフルキャストし続けるともうクタクタ...なにせ投げては全速で巻き、止めて、また全速で巻き、止めて....そしてまた投げて...
いやぁ...ルアーマンというのは体力が必要ですねぇ。地磯歩きで足腰は鍛えられているかも知れませんが、上半身はさほど酷使していませんから、流石に疲れました。

結局、ナブラも小さなものしか湧かず、エソが「ジグに魚が食いつく」という感覚だけを私に教えてくれただけでした。つまりは完敗ですね。

早朝からなかなか明るくならないような怪しげな雲行き。ハマチを諦めたころには北風がかなり強くなっていました。この後のフカセを考えると少し不安になってきます。


ダブルヘッダー第2試合。対戦相手はチヌです。
北風を避けてS地磯へ入りました。S地磯界隈は昔よく通っていたのですがここのところすっかりご無沙汰で、前回行ったのが去年の11月29日ですから10ヶ月ぶりくらいの入磯です。
竿出し。流れは緩やかに左から右へ。ちょっと緩やか過ぎるかな、という感じ。案の定、小鯛,小ベラ,小メバル、そしてアイゴとすっかり5目釣りの様相を呈してきました。
仕掛けは円錐浮き0号にハリス1.2号2ヒロの完全フカセから入ります。少しずつ満ち潮が速くなってきます。これに合わせて仕掛けは臨機応変に変えていきます。
最初のチヌはハリス中段にジンタン7号を打った頃。元気一杯に竿先を引き込みますがサイズは小型。24cmでした。何にしてもボウズ回避でホット一息です。
次の一投。またアタリ。浮かせると小チヌです。いい加減に巻き取っていたら足下で鈎外れ。どちらにせよリリースサイズですがこの集中力の無さが私の最も悪いところでしょう。同じようなバラシを今日は2度もしてしまいました。

次第に風が強く当たり始めました。どうやら天気予報通り北風が南よりの風に変わって来たようです。
当然北風を避けて入ったポイントですからこうなると風がまともに当たります。
仕掛けの安定性を上げるため、普段滅多に使わない水中浮きをセットします。円錐浮き2Bに小粒の水中浮き2B。ハリス中段にジンタン5号を打ちます。

これが当たった。仕掛けはとにかくシンプルに!を信条にしている私なので、仕掛けを複雑化する水中浮きは余り好きでは無かったのですが、今日はすっかり水中浮きに惚れてしまいました。
仕掛けを変更した途端、明確なアタリ!27〜28cmクラスのチヌです。
元気一杯に竿先を引き込む奴や、30cmオーバなのにのらりくらり上がってくる奴等々、バタバタっとチヌが釣れ出しました。

浮きがジワッっと滲む。軽く道糸を張って誘うと浮きは勢いを増して水中へ。パシッっとアワセると重量感!次はグ〜ンと右へ横っ走り!右手で竿を出していたTさんの前をお邪魔して少し右手側へ移動してやり取りします。重量感はさほどでも無いのですがよく走りました。
本日の最大寸38cmです。それまで全て引き抜いていたのですが、流石にこれは玉網で掬います。

昼を回ってしばらくして風が収まってきました。水中浮きを取り外します。
この後は27cmとリリースサイズ一枚を釣っただけでした。

今日のメインの餌取りはここのところお馴染みのサヨリだったと言えます。
この為、刺し餌を先に投入し仕掛けをある程度沈めた後、撒き餌の中に仕掛けを持ってくるという作戦を中心に釣法を組み立てました。小アジやコッパや草フグが異常に多い(というよりそれが普通ですが)状態だとこんな簡単な方法では思ったような釣果は得られませんが、今日はこれら厄介な餌取りが全く姿を見せないか、居ても活性が低かったため、比較的釣り易かったといえます。
今日はどちらかというと強風に振り回されたという感じでしょう。

予定の14時を過ぎて15時前。納竿後、Tさんとハマチリターンマッチの約束をして別れました。
Tさん。今日はお付き合い戴いた上、タックルまでお貸し戴き、誠に有り難うございました。
そうそう。帰りに持って帰ろうと一纏めにして置いておいたゴミ。一足先に磯から上がったTさんが持って帰って下さったよう。決してゴミは放置しない。人のゴミでもさりげなく持って帰る。Tさんのこんなお人柄は人を惹きつけるものがあります。
みんながこんな人ばかりだったら、きっと海のゴミは減るんでしょうね。
これからも是非よいお付き合いをさせて戴きたいと思います。重ね重ね今日は有り難うございました。


さてさて、海は徐々に、また確実に秋に向かって変化していきます。我々釣り人も海の変化を敏感に感じ取って自らの釣法を季節に合わせていかないといけません。
千変万化の自然。それに向き合う釣りだからこそいつまでも飽きることなく楽しめるのですから。

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