![]() |
本日の釣果(2000.4.16) チヌ42cm,40cm,33cm 32cm,31cm×2,28cm×2 計8枚 正午12時から14時半迄の2時間 半で、これに+ハゲ33cm。 久々に「釣ったぁ〜!」という感じ を味あせてもらいました。 但し午前中はひたすら我慢... でした。 |
昨夜、夜になって釣行を決めました。
一応道具を車に積み込み、さて寝ようかな...と思ったとき、「あ、忘れ物!」
倉庫からウェーダーを引っぱり出して車に放り込みます。
大畠(大島)基準で7時40分頃満潮の潮止まり。早朝潮の高い日はポイントの選択に苦労します。
地磯となると、やはり磯際を歩かざるを得ないのですが、途中が水没してしまうところが多いのです。
4時半、家を出発。周防大島に着いた頃はもう空が明るくなっています。どんどん日が昇るのが早くなってきます。もう少し早起きした方がよさそう。
ポイントは昨夜ウェーダーを準備した時点で決めていました。
駐車スペースに到着。ここからN地磯までは約25分の磯際歩きです。
最小限にまとめた荷物とウェーダーを持って歩きます。
思った通りルートの途中が水没しています。満潮の潮止まり1時間ほど前ですから、当然といえば当然です。
早速ウェーダーを履いて海の中へ。思ったより深い。ですが、膝上くらいまで水面が来るくらいなのでなんとか行けそうです。
例によってハァハァいいながら釣り座へ到着しました。疲れているのだけど、こうやって誰もいない、そして人工建造物の一つもない磯を歩くと、なんだか充電、気持ちが元気になってきます。
沖合に網の目印と思われるフロートが浮いていますが、幸い釣り座の前は何もないようです。
天気も良さそう。久しぶりにゆっくり釣りが出来そうな予感。
撒き餌を作って、10投ほど広範囲に撒き餌を入れ仕掛けを準備します。
釣り開始。
実は密かにこのN地磯はのっこみも行けるのではないか?と期待していたのです。
年明けに落ちの前の荒食いに遭遇して依頼、目立った釣果は出ていませんでしたが、”春”の可能性は高いと読んでいたのです。
ところが....
仕掛けを流せど流せど、針に乗ってくるのは15cmほどのメバルばかり。
そのうちメバルも掛からなくなって、今度は一投毎に針がなくなります。毎度お馴染み草フグです。
それも相当活性付いているようです。
針が無くならないまでも、高い確率でハリスに歯形がついています。
「チヌが寄れば姿を消すはず...」そう信じて、我慢我慢で手返しを続けます...が、全然変わらない。
只ひたすら針が無くなり、時折フグが針掛かりして上がってきます。
9時、10時...時計を見る度、無情にも時間は過ぎています。
「潮の高いうちに一枚は釣っておかないとマズイ」。そんな気持ちに後押しされながら、ひたすら手返し、仕掛けの変更。
しかし、全く反応がありません。チヌの気配が全く出ないのです。
11時を過ぎた頃にはすっかり諦め気分になっていました。「ボウズか...」
沖合に何艘もの釣り船が出ていますが、そんなに竿は曲がっていないようです。メバルも厳しいのかな?
11時半頃、足下の干出しが波に洗われつつも何とか立てそうになってきたので、釣り座を干出しに移します。
と、同時に何故だか風がきつくなってきて、波気も多少出てきて、波飛沫が私の身体を濡らし始めました。
少し寒い。太陽も雲に遮られています。
釣り座を移動しても思うようなアタリは出ません、磯ベラとメバルが竿を曲げるだけです。
時間は12時になろうとしています。「昼飯(注:カロリーメイト)でも食おうかな...」と思い始めていた時のことです。
少し強く流れる引かれ潮に仕掛けを入れて流していたのですが、沖合の干出しの周辺の藻の近くで浮きが滲みます。浮き下を3ヒロくらいの深めに設定していたので、間違いなく根掛かりだろうと思って様子を見ていると、更に浮きが速度を増して入り始めました。(潮が速いからなぁ)そんな気持ちのまま取りあえずアワセ。
グンッ!え?左へ仕掛けが引っ張られます。竿先にはガンガンという手応えが伝わっています。
まさかのチヌ。大きさは32cmくらいです。型はともかく諦め欠けていただけあって嬉しい1枚です。
俄然元気になります。空腹なんて忘れてしまいました。
撒き餌を5〜6投投入して、手早くチヌをストリンガーに掛けます。
続く一投。今度は更に少し沖合でヒット!少し小さめ(28cm)のチヌでした。
連続で食った。気分が盛り上がってきます。不思議と気がノッて来ると撒き餌のコントロールが良くなってきます。
少ししてまた30cmちょっとくらいのチヌを追加。
足下付近に撒き餌を入れて、これに仕掛けを同調させるようにして攻めています。
ところが、浮きが沈むのに、幾らやっても手応えがない、という状態になってきました。
不信に思い探ってみると、どうにもシモリがあって、それについた藻に針が掛かっているようです。
少しこれで無駄な時間を費やしてしまいました。
このシモリの沖合に仕掛けを飛ばします。撒き餌は潮筋に対して前後に数投打ち込み、早い流れの中で仕掛けを馴染ませる努力をします。
仕掛けを投入、すぐに撒き餌を入れ....グンッ!仕掛けが馴染むより早く、浮きが視界から消え、道糸が走り、竿先に衝撃が走ります。
アワセ!
派手さはないが重量感のある引き、そこそこの型のようです。
浮いてきたのは40cmくらいのよく肥えたチヌでした。
チヌが浮いているようです。ハリスに打っていたG5,G7のジンタンをハリスの最上段まで移動させ、浮き止めも下げて浮き下完全フカセをイメージさせての一投。
的中!30cmクラスのチヌが一発で食ってきました。
続くか?と思ったのですが、またアタリは途絶えてしまいました。
潮が少し緩んできました。が、波は少し大きくなっています。
再度ハリスのG7とG5を下へ下げて、仕掛けを安定させる作戦を採りました。
またまた的中!一発で食ってきました。30cmちょっとくらいでしょうか。
かなり沖合まで流していた浮きのトップの朱色が見えなくなりました。
半信半疑でアワセを入れうると、重量感が竿を襲います。流れに逆らって引き寄せ、玉網に納まったのは42cmのこれまた重量感のあるチヌでした。
その後....今度はハゲです。「ちぇ...」といいながら、美味しい外道なのでこれもストリンガーに掛けてキープします。
潮が更に緩み、同時にアタリが減ってきました。時間を見ると14時を回っています。12時からの2時間の間で30cm弱〜40cmくらいのチヌを7枚と30cmちょっとのハゲ一枚です。当にノッコミ。午前中の不信が嘘のようです。
残った僅かな撒き餌に更なる良型への期待を載せて、最後の一あがき。
浮きが滲みます。アワセるとチヌ!・・・がどう考えても小型のようです。浮いてきたのは30cm弱のチヌでした。
結局これが最後の一枚となりました。2時間半でチヌ8枚でした。
満ち上がりを狙えば、2桁は行っていたかも知れません。
のっこみフィーバー状態が午後から急にやってきた...不思議なものです。
恐らく干出しから仕掛けを流すことで、仕掛けと撒き餌の同調が容易になったのだと思いますが、それにしてもやっぱり午前中と違いすぎる....
ただ、同じような流し方では2枚くらいしか釣れません。ガン玉の位置や浮き下、撒き餌の入れ方を変更することは必要でした。
ふぅ〜、終わりよければ全てヨシ!!
今日はいい釣りができたな〜。気持ちよく帰途につくことが出来ました。
のっこみ期の間に一度はこういう目に逢いたいですよね。後はやっぱり型...かな。
(「釣果報告チヌ」へお戻りの方はここをクリック)