初遠征!...現実は甘くなかった

本日の釣果(2000.6.10)

チヌ・・・ボウズ
グレ・・・キープ30cm,31cm2枚
マダイ・・・キープ飲み込んだ2枚。
     (20cmクラス)

遊潮会こばしんさんから先週メールが入りました。
「6/10グレではないんですが、50オーバーチヌ狙いで四国へ行きます。都合がつけばどうですか?(かなりのリスクを伴いますが”夢”は見れますよ〜)」

待ってました!春先に買ったがま磯グレ競技スペシャル2 1.75号は、実はこの日のために購入したものです。企画は両星類のじゅんさん。じゅんさんの話では50cmどころか60cmオーバのチヌが出ていると!更に40cmオーバのグレも上がっているというではありませんか!二つ返事で初遠征決定です。友波さんは用事で参加できないとのことでした。残念。

少なくとも50cmオーバのチヌ。そして40cmのグレの引きを味わおう!などと、甘い考えで...
とは言いながら、道糸3号以上、ハリス2.5号以上、針はチヌ針なら3号以上という、私としては恐ろしいほどの太仕掛けを示されて、少々どきどきしながら当日を迎えました。

出発は金曜の夜。幸い雨は上がっています。
山陽自動車道を一路福山へ。こばしんさんと待ち合わせです。
こばしんさんとは昨年こばしんさんとゆみさんご夫妻が大島へ遊びに(釣りに...といえない状況でした。この日は)こられて以来です。「お久しぶりです〜」相変わらず優しそうな笑顔です。

聞くと、急遽「岡山磯チヌ」の上さん&賢さんコンビがご一緒されることになったとのこと。この方達は御荘へ今年既に10回以上行かれ、上げた50cmオーバも2桁とのこと....このタダモノデハナイ同行者をしばし待ちます。
上さん&賢さん到着。見るからに釣り好きそうな、とても感じのいい方達でホッ!これで四国の巨チヌの攻略法は現地到着までに聞けるなぁ〜、などと勝手に喜んでいます。

しまなみ海道を通って一路四国へ。ポイントは宇和海の最北部あたりです。

道中の車の中、私の目論見通り?釣りの話、特に御荘での巨チヌとのやり取りの話を中心に盛り上がります。
勉強になることだらけ。普段の私のチヌ釣りとは全く違う世界のような気がします。
5〜6時間の道のりはそう遠く感じませんでした。とても楽しい一時を過ごすことが出来ました。

渡船宿で仮眠をとって...起きかけのころ、本当に人の良さそうなおじさんが登場。この人こそあの両星類のじゅんさんです。またまた素敵な方と出逢えて気分は最高です。

渡船出航。
通称馬の背と呼ばれる大きな磯へ、こばしんさんとゆみさんと私、そして他に3名ほど上がりました。
一人は籠釣りでマダイを狙われるようです。
取りあえず釣り座を決めて釣りにかかります。

やはり....。事前にじゅんさんから水深は竿2本半はある、と聞いていました。深い。足下でも2本以上、竿先では3ヒロ近い水深です。深場苦手な私。どう釣っていいか検討が付きません。

取りあえず3Bの浮きを使い(私としては精一杯の重めの仕掛け)、底を狙います。
3B程度の仕掛けではなかなか仕掛けが馴染みません。

最初のアタリ、仕掛けが馴染みきる前にラインが走ります。25cmくらいのグレ。

小型のグレがポツリポツリ。釣ってはリリースです。

そんな中、少しだけいい手応え。30cmクラスのグレです。丸々太っています。今日の仕掛けは、道糸3号にハリス2号、針はグレ針7号にしています。竿も1.75号と太いので、この程度のグレだと問題なくぶち抜きます。

そうこうしている内に、全く何も鈎掛かりしなくなってきました。餌は取られています。

お?なにか乗った!上がってきたのはハゲのような色をした不思議なフグ。
ゆみさんから、「ハゲですか〜」と声がかかります。
「いえ、フグみたいなんですけど、これ何なんでしょう?」と私。
すると、こばしんさんが「それキタマクラですよ。」

ああ、これが噂のキタマクラか。キタマクラ初体験の私でした。瀬戸内には居ないですからね〜。

少し釣り座を移動したりしながら手返しを続けますが、全く釣れません。ベラや小鯛が時折鈎掛かりするだけ。

朝5時半から夕方5時までの長丁場ですが、時間ばかりが過ぎていきます。せめてガツンという手応えを味わいたい。そんな一心で手返し、仕掛け変更、仕掛けの投入点変更...がんばります。

時折底へ刺し餌が入ります。仕掛けが馴染むまでに約35秒。40秒までは刺し餌が残っていることを確認。少しでも手返しが早くなるようにカウントします(秒といっても、私が数えただけで時計を見ているわけではないので、正確な時間ではありません)。

仕掛けが馴染んだ時点で誘いを掛けると、いきなり竿先にガツンとアタリがでました。期待していたガツンよりは遙かに小さい物の、やっとそれなりに竿が曲がっています。よし!と思ってそれから10秒。
竿が虚しくテンションを失います。
仕掛けを回収するとハリスが根ズレでザラザラです。手応えからしてグレ。サイズ的には少しいい型だったような気がしますが、何せ30cm以上のグレを釣ったことがないので、予想が出来ません。今日釣った魚の中では一番いい引きだったのは確かです。

そんなときです。確かに餌が残り始めた感じはしました。潮が右から左へいい感じに流れ始めたのです。

潮下で釣るこばしんさんとゆみさんが盛んに竿を曲げています。

「ホンモノ〜!」こばしんさんの声が響きます。竿が大きく曲がっています。
玉入れの際に水面を切った尾鰭を見ると、一発で良型と解ります。

「サイズは〜?」と聞くと、45cmくらいじゃないか?とこばしんさんが答えます。でもでかそうだなぁ〜、と思っていると、帰り際に検寸すると51.5cm!
ノッコミ後で痩せていたために重量感がなかったようです。でも50cmオーバ。凄い!そして羨ましい...


2ヒロくらいの棚で食ってきたとのこと。さらに、こばしんさん達の釣り座へ誘っていただきました。

取りあえず仕掛けを軽くします。浮きをG2に変更。スルスル状態で狙うことにしました。
すぐに30cmクラスのグレ。これも丸々しています。

3人で「2匹目のドジョウ」を求めてひたすら手返しを続けます...が、このいい流れも長続きしませんでした。
短時間の時合い終了。また我慢の時間が続きます。

時間もなくなってきました。
半ばヤケになって、これまで殆ど使ったことのない1号の円錐浮きを使い、思いっきり遠投して底を狙います。
こんなデカイ浮きが沈むのかなぁ?と思っていたら、一投目で見事に浮きが入ります。が、手応えは弱い。
20cmくらいのマダイでした。飲み込んでいます。結構スパッと入るもんだなぁ〜、と関心。

この仕掛けで釣るとどうも小鯛が食ってくるようです。飲み込まれた2枚をキープした後、仕掛けを元に戻します。

タイムアップ。やっぱりそんなに甘くはなかった。
四国へ来たから釣れるというものではないですね。

どうも今日は全般に不調だったようです。昨日は好調だったらしいのに...

じゅんさんも、御荘の巨チヌキラーの上さんと賢さんもダメだったようです。この人達がダメだったんだから、仕方ないか....と自分を慰めます。こばしんさん、凄いですね〜。

じゅんさんは、降り出した雨にも負けず、この後夜釣りにいって、57.3cm頭に13枚の爆釣をしたらしいです。
ホント、皆さんの情熱と、その腕前には敬服してしまいます。私なんてまだまだです。

じゅんさんにお礼を言って帰路につきます。帰りの道中、再び話に花が咲きます。上さんと賢さんの話を聞いていると、私の頭の中は既に御荘へ走っています。来年年明け以降、御荘へ!夢は次回へ続きます。

釣果こそ無かったですが、私の釣りの世界が拡がった一日でした。

こばしんさん、ゆみさん、上さん、賢さん、そしてじゅんさん。本当に有り難うございました。またご一緒させて下さいね。

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