1998年10月17日。フィッシングエッセイと名を付けた、やたら文章の長いコンテンツを最初に書いた日です。
同11月1日。ホームページ「いつも海を見ていた」の立ち上げ。
フィッシングエッセイ「いつも海を見ていた」の1頁と2頁をアップしました。
フィッシングエッセイと名を付けたのは、釣行記にこだわりたくない、というせめてもの抵抗だったのですが、最近ではもっぱら釣行記になってしまっています。
何故釣行記にこだわりたくなかったのか?
深い意味が有るわけではないのですが....
私は海が好きです。海を見ていると、自分の心の中のストレスや様々な蟠りといったものが、スゥ〜っと溶けていくような気がします。とりわけ、ホームグランドの周防大島は瀬戸内にありながら外海からの潮の影響を僅かながら受ける場所にありますし、潮通しがいいことも手伝って、非常に海が綺麗。そして穏やか。背後の山からは鳥の鳴き声。とりわけ春のウグイスの声を聞きながら竿を出すのはとても気持ちがいい。緑と青の狭間にある自然が作り出した生命観溢れる場所。そんな贅沢な場所に身をおける磯が大好きなのです。
社会生活を送る上で、ストレスが溜まるのは仕方ないことです。
こうしてインターネットの中に顔を出していると、そこでも少なからずストレスが溜まることがあります。
テレビニュースを見ても、「?」と思うような事件ばかり。これもストレス。
海を見てみて下さい。
潮騒を聞いてみて下さい。
何か心に詰まっていたものが溶けるような気がしませんか?
そんな、深く、強く、厳しく...そして優しい海を皆さんと共感できたら嬉しい。そんな気持ちが有ったのです。
そうは言いつつも、根っからの釣り好きです。結局釣りをしなかったのにいつも海を見ていたを書いたのは1度だけだったような....
読み返してみます。
最初はそんなに文章長くなかったようです。
書くのが嫌いな方じゃないので、ついつい長くなってしまい、挙げ句、短い文章を書くと手を抜いたみたいな気持ちになってしまって...
いつもいつも海を見ていますが、その時々の海の表情を思い浮かべることが出来ます。
そういえば、あのときこんな悩みを持っていたなぁ〜、なんて思い出したり。
最近、少し疲れ気味...なんだと思います。いや、身体の方は至って健康なのですが。
何というか、釣りに対する気持ちの高揚感が少し薄れているのかな?決して釣りに行かずに我慢できる訳ではないのですが、気持ちに新鮮みを失っているような気配を自分の心の中に感じることがあります。
色々な価値観の相違からくる、すれ違い。そんなものが溜まってきたのか。釣りに起因するものだと、それは釣りでは解消できないのか。
もっとも、対個人という意味では、いいお付き合いをさせて戴いているため、そんなすれ違いは僅かです。
でもね。どうして釣り人が海を汚すんだろう?
・・・・・あちこちに散乱する集魚剤の空袋。空き缶。煙草の吸い殻。針。糸。折れた竿。弁当殻。
そうまでしてやるチヌ釣りって何?
大きなチヌが釣りたい。夢は50cm。でも、悲しいかなホームグランドではそんなに頻繁にあがるものじゃない。
そのうち巡り会えるかな?
チヌは濃いと思う。だって私にだって釣れるから。
こんな環境のお陰で、釣りのスタイルが徐々に釣れて当たり前...釣れないとイライラしてしまう。
私にとって、いや恐らく周防大島で竿を出す釣り師の方にとっては40cm台でも大型の部類に入るでしょう。
30cm台のチヌ。沢山居ます。昔は30cm台のチヌを釣るのが夢だったし、30cmを超えたら魚拓を取っていたことだってあります。
感覚の麻痺。30cm台のチヌに対する喜びが失せているような....
混沌としていて、整理がつきません。だからこんなことをここに書いても仕方ないのですが...
いつからこんな思い上がりが生まれたのでしょう。フカセを始めた頃は1枚釣るのに必死で、小さくてもあれほどドキドキした。釣りの楽しみの原点。見失ってないか?
不器用だから、色々できない。毎週毎週チヌばかり求めてしまう。これがいけないのかな?
昨夜、友波さんと夜釣りに行きました。友波さんは流石ですね。45cmと37cmの2枚。
友波さんとの出逢いは、本当に宝です。私に気持ちの高揚を呼び戻してくれます。有り難う。
私には釣れませんでした。
原点に戻って...ありきたりだけれど、100回目の「いつも海を見ていた」を書くにあたって、今回釣れなかったことは原点に戻れ!と海が言ってくれているのかも知れない。なんて勝手なことを思っています。
綺麗な月が、美しい瀬戸内の海を照らして、海が輝きながら揺れています。
デジカメを取り出したのですが、この光の揺れを写し取ることはできないので止めました。
いつも海を見ていた。
当然、私はチヌ釣りから離れることは出来ません。
でも少しだけ顔を上げて周りを見回してみようかな、と思っています。
これからも、いつも海を見ているから。いつもワクワクしながら竿を握っていたいから。
8月中に、ネットで出逢った素敵な友人のいぐちさんに、四国徳島の堂の浦でのカセ釣りを案内して戴くことになっています。
久しぶりに凄く気持ちが高ぶっています。早く行きたい。
他にも、秋にしまなみ海道でのOLMの話が生まれてきています。とても楽しみ。
きっと、何も変わらないと思いますが、自分の釣りを見つめ直し、そしていつもワクワクしながら釣りをしたいから、視界を広げるようにしてみます。
・・・・・・あ、そうか。あのワクワクを求めてるんですね。
今日はつまらない話に付き合っていただき、有り難うございました。
頭の中にある整理のつかないことをそのまま書いたので、本当に訳の分からない100頁目になりました。
こだわり過ぎるの悪い癖がありますが、少し力を抜いて...
今日から、もっと自分の気持ちに対して自然に海を見ていこうと思います。
深く、強く、厳しく...そして優しい海を皆さんと共感したいから、この頁を書き続けます。
ワクワクを求めて....ね!
2000年8月13日 優海
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