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本日の釣果(2000.11.19) チヌ 36,35,25.5cm 計 3枚 磯釣りが、何故だか 波止釣りに... |
久しぶりに「チヌに憧れて」の友波さんとの釣行。
チヌに憧れているはずの友波さんですが、どうも最近浮気気味?でしたので、友波さんは久しぶりのチヌです。
さて、今日は、友波さんが「あの波止は大きいのが釣れそうな気がする...」と言っているにも係わらず、もう一つ友波さんが提案してくれた磯へ行くことにしました。磯へ行きたがる悪い癖です。そう、今日は悪い...だったのです。
大島着。強風。先が思いやられる。
友波さんのうちで友波さんの車に乗り換えて、一路ポイントを目指します。
道中気になるのはやはり風。強い....
ポイントは風裏になるはずなのですが、どんなものだろう。
ポイントの駐車スペースに車を止めて外に出ると、やはり強風。が、釣り座は北東方向に山を背負うため、幾分風がしのげそうです。竿出しは可能と判断。
このポイント。実は青物も狙える。ショアからの青物用タックルを揃えてから一本も釣っていないので、二兎を追ってみることに。
マズメは青物を狙います。
放物線を描いて飛ぶジグの後ろに軌跡を描くPEラインが、強風に煽られて吹き上がっています。
20〜30分ほどジグを引いてみたのですが、友波さんも私もアタリ無し。
それにやはり磯に立つとフカセがやりたい。
早々とフカセに転身します。
が、過酷な前半戦はここから始まりました。
2人で幾ら攻めても、全くチヌの反応無し。それどころか、間違いなく釣れると思ったグレも全くいない。
磯際から藻際を攻めれば磯ベラ。少し遠投して棚を深めに取るとサンバソウ。
磯際表層にはスズメダイ。
あとは、沖合を羽ばたくようにジャンプしたエイを見たくらい。あ、小鯛を一匹掛けたっけ。
風裏と言いながらも風は舞っています。先週のようにじっと立っているのが辛いほどでは無いにしても、強風に煽られ釣りにくい。
風は舞いながら、どちらかというと正面よりから吹き付けます。加えて、上げも下げも潮は当て潮気味。
釣れる釣れないもそうですが、とても気持ちよく釣りが出来る条件ではありません。
友波さんと相談して、場所移動を決定したのが12時前だったと思います。
処変わって....友波さんが気にしていた波止に上がります。
「ここは棒浮きで。浮きがスポッっと入るから...」という友波さんのアドバイスに従って、滅多に使わない非自立1号負荷の棒浮きを取り出します。これに1号の水中浮きをセットし、ハリスは2ヒロ強。ハリスの上段、サルカンのすぐ下にBのガン玉を打って、浮力を調整します。
この様な重たい仕掛けを使うときは、ハリスのフリーの部分が多い方が食い込みがいいような気がします。
水中浮きを使ったのは、水深が10mちょっとある上に、潮が割とよく通るポイントだからです。
フカセの時のように深く考えず、浮きの周りに、また少々潮上に撒き餌を多めに入れます。
友波さんによると、このポイントは深い上に潮が動くため、アタリが出だすまでは多めに撒き餌を入れた方がいいとのことです。
刺し餌が残る違和感。この時期の磯でのフカセでは考えられないくらい、刺し餌が残ります。
この為、フカセとは手返しのスピードがまるで違ってきます。なんというか、平和な...ゆったりした釣りです。
しばらくして、静寂を破って私の浮きがスポッっと水中へ入ります。そのままアワセるとハッキリとしたチヌの引きです。深い水深とそこそこの流れが手伝って、小さなチヌでも気持ちいい引きと重量感を私に与えてくれます。
引き抜いたのは25.5cmの小チヌでした。ギリギリキープサイズです。
ここでは、一枚釣れれば、何枚か釣れるとのこと。釣れないときは一枚も釣れないそうです。
期待して手返しを続けます。思ったように連続してアタリはでませんが、少し立ってからかなり下まで流した浮きがスポッっと水中へ引き込まれます。
アワセ!
先ほどより良型なのは間違いありません。いい引きをしています。が、良型!と言えるサイズでないことは経験上解ります。波止なので、瀬ズレも藻に入る心配もありません。引きを楽しみながら浮かせてタモ入れ。
35cmのチヌでした。
しばらく静かなときが過ぎます。空は雲が多くなってきました。北風が相変わらず吹き続いていますので、結構寒い。もう冬...そう思わずにいられません。海水温はまだまだ高いですが...
3枚目が浮きを沈めたのは、少々時間が経ってから。
またかなり潮下まで流したところで浮きが入ります。水深が深いため、底付近を釣っている”浮き釣り”では、撒き餌が底付近に効くポイントがかなり潮下になるようです。
引きを楽しみながらタモ入れしたのは、36cmのチヌでした。
友波さん。どうも調子が出ないみたいです。
潮が変わり始めた頃。もう時間は16時を回っていたでしょうか。
私は一足先に竿を畳もう....とした、当にその時、友波さんが竿を曲げます。
これを見て、もう少し...とまた竿を延ばす、欲張りな私。
が、チヌのように首を振るような衝撃を竿に伝えながら浮いてきたボラをあげて、やはり先に竿を畳むこととしました。友波さんは執念にも似た気合いで引き続き手返しを続けます。
もう止めよう....友波さんが竿を上げようとした、その最後の時。
なんとドラマは友波さんに用意されていました。
「これはいい型...」そういいながら、手慣れた竿捌きで浮かせたのは体高の高い良型のチヌ。検寸すると43cmでしたが、重量感のある立派なチヌでした。「釣りは面白いね〜」と友波さん。ホントにそうですね。
友波さんほどのベテラン且つ腕のいい人でも、こんな風な感動を味わえるのですから。
これで2人とも気持ちよく納竿です。
先ほど17時を知らせる曲が町内放送で鳴っていました。朝の竿出しが6時。納竿が大体17時。
11時間釣りをしていたことになります。
集中力を11時間も保ちながら、飽きることなくひたすら手返しをし続ける。
ホントに釣りが好き。
こんな友達がいることにとても幸せを感じます。類は類を呼ぶ。当にそうなのかも知れません。
今日もいい一日が過ごせました。釣りは面白いです。
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