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本日の釣果(2000.12.10) チヌ2枚(31.5cm,25cm) カレイを釣りに行ったハズ。 磯竿握っちゃうとダメです ね〜。 2時間で2枚でした。 |
会社の仲間内での恒例のカレイ釣り大会。
午前4時半、いつもの集合場所へ向かいます。今日はベテランのA氏と一緒に行動することにしています。
狙いは一発大物。目指すは能美島岸根鼻近くのG鼻です。
岸根というとピンと来ない方もいるかと思いますが、「がんね」と言うとわかる方がおられるのでは。
以前、がんねムーンビーチという海水浴場があったところですね。今は閉鎖されています。
そのがんねに行ったことすらない私は、少々道に迷いながらがんねに入る山道を発見。
ところが...進んでみると、なんと柵で閉鎖されています。柵に掛けられた看板を見ると、開門時間は8時から...だそうで....
6時半から8時まで、そこで待ってる訳にもいきませんから、やむを得ずその近隣のポイントで竿を出すことにしました。
この日、私はかなり迷いました。
素直に投げ釣りをするか...それともやっぱり....
迷った挙げ句、バッカンの中にはオキアミ3kgが...
が、最初に竿出ししたポイント。岩場なのですが、足下は浅く、少し沖合には切れた藻の帯が横たわっています。とても仕掛けが流せそうな雰囲気ではないので、少し溶け掛かったオキアミを一旦クーラに入れます。
久々の投げ釣り。
フルスイングするのは気持ちいいものです。
ところが....本命のアタリがない。
10時過ぎまで粘って、釣れたのはビッグサーフ13号に掛かった間抜けなベラ2匹だけ。それもリリースサイズ。
とにかくエサトリが多い。投げて、仕掛けが着底するとすぐにアタリ。一目で草フグか小ベラと解るようなアタリです。
A氏と相談して、残り時間が少ないが最初狙ったポイントへ行ってみることにしました。検寸時間は14時です。
ここから検寸場所の音戸パーキングまで行くには渋滞を考慮すると1時間程度は見ておかないといけません。
先ほど閉鎖されていた柵は開門されています。
進んでいくと....すでに中で竿を出している方がいました。
さて、駐車場前の浜。A氏はそこから竿を出すとのこと。
私は、少し悩んだ挙げ句、クーラからオキアミを取り出してバッカンに移します。
浜から豪頭鼻へ歩くことにしました。
一応投げ釣り道具も持っていきます。
狙った釣り座まで、未だ潮が高いため岩にへばりつきながら進みます。
釣り座到着。横をみると、30mほど左手でフカセをやっている人がいます。どうやら渡船で渡ってきたようです。
海の感じは、いつもの周防大島のポイントより足下から水深があって、潮の流れも素直そう。見た感じ非常に釣り易そうです。
早速撒き餌を作ります。今日はどのみち時間がないので、オキアミ3kgにチヌパワー麦を混ぜただけのもの。
撒き餌を作り終わり、20投ほど辺りに撒き餌を打ち込みます。
次に投げ竿を2本だけ準備して、本虫を長めにつけてフルスイング。
合間に撒き餌を5〜6投入れます。
フカセの準備。この辺ですでに投げ竿のことは忘れ掛かっています。
仕掛けの準備が出来た段階で時計を見ると、10時50分。磯歩きの時間を考えると、2時間しか竿が出せません。
結局身の回りを整理して、最初に仕掛けを飛ばしたのが11時でした。
2時間。
自分にプレッシャーを掛けて挑みます。2時間といえば、G杯の一試合の時間と同じです。果たして結果が出せるか?
一日のんびりモードで竿を出すのと、短時間集中で竿を出すのとでは、自ずと撒き餌の巻き方が変わってきます。
一気にアタリの海の魚の活性をあげて、潮目や狙った潮筋をダイレクトに攻めます。撒き餌は一流しで5〜10投ほど投入します(杓が小さいので大した量にはなりませんが)。
潮は左や右に流れを変えながら、それでも非常に素直に斜め沖合に流れています。非常に釣り易い潮です。
浮きの潮上に撒き餌を入れて、仕掛けを張り(止め)ながら、撒き餌と刺し餌の同調を図ります。
餌は取られたり、取られなかったり。小型のベラとフグがいるようです。針に掛かるフグは15cmクラスの大きなもの。
徐々に餌が取られることが多くなりました。しかし、仕掛けの投入から15〜20秒は充分に餌が持っています。さほど餌取りの活性も高くはないようです。ということは、チヌの活性も高くない??
こまめに浮き下の調整を繰り返しながら、餌が残る棚、餌が取られる棚、それらを探っていきます。
餌が取られる棚から30cmほど棚を深めに設定。
浮きに魚信が現れます。が、引き込むには至りません。
今度は15cmほど浮き下を浅く設定。すると、浮きが綺麗に入ります。
アワセ!明らかにチヌの引き。さほど大きくはなさそうですが....と思った直後に竿がテンションを失います。
なんと1時間以上掛けてやっと出したアタリなのにバラシとは...
仕掛けを回収するとハリスがチモト付近で切れています。どうやらフグが噛んだ様子。引き自体はチヌのものでしたから、チヌが刺し餌をくわえる前に草フグがハリスを囓ったのでしょうか?
気を取り直して再開。
浮きに細かな変化はでますが、アワセを入れるには至りません。
更に15cmほど浮き下を浅めにします。すると、また綺麗に浮きが入ります。
アワセるとチヌ!が、かなり小さそう。引き抜いたのは25cm、ギリギリキープサイズです。
A氏がチヌを食べたいと言っていたので、ストリンガーに掛けておきます。
11時50分。後かたづけを考えるとギリギリの時間です。
アタリが出始めているので、非常に悔しいところ。A氏に携帯で電話すると、カレイは全く上がっていないとのことで、どのみち検寸する対象もいないから、少々遅刻してもいい、とのことです。
これに甘えさせて貰って、「じゃぁあと10分やらせて下さい。」とお願いします。
フと、最初に投入してすっかり忘れている投げ竿を思い出します。
みると潮に流されて、沈み岩に道糸が掛かっている様子。
取りあえず仕掛けを回収します。一本には20cmくらいのトラギス。放っておいた割には飲み込んでなかったので、リリースします。もう一本は完全に岩に掛かっていました。煽ると道糸がプツリ。
切れた道糸を回収するとカナコギが掛かっていました。
さて、フカセ再開。
浮きに魚信はありますが、掛かりません。
一投毎に細かに浮き下を調整します。
左前方の潮目に向かって流れる浮き。ジワッっと浮きが滲みます。そーっと張りをくわえてチヌを誘います。すると浮きが速度を速めて海中へ!
秋チヌらしい元気一杯の引きを見せてくれたのは目寸30cm強のチヌ。そのまま引き抜きます。
2時間経過。往生際悪く、後一投、と言いながら数投します。アタリが出ている状態のなのでとても残念ですが、やはり今日はカレイ釣り大会です。つき合いも大切。
納竿。
ともかく、略2時間で2枚。型は小さいですが、ともかく結果を出せてヨシとします。あと1時間竿が出せれば、もう少し枚数は追加できたと思いますが、雰囲気的に型は小さめで揃ったのでは?と思います。
慌てて道具を片づけて、磯を浜へ向かって歩きます。
A氏は私が道具を片づけたのを浜から見て、既に駐車場へ上がったようです。
釣り座から白石灯台方向。
右手は宮島、左手端っこは
小黒髪島です。
12月とは思えない陽光と気温。防寒着+フローティングベストでは汗をかいてしまいます。ハァハァいいながら車に荷物を積み込みます。チヌは2匹ともA氏に差し上げます。
検寸場所へ。
いつものことながら、音戸大橋手前は渋滞です。
結局30分遅刻して検寸場所へ。
あらかた検寸がすんで、賞も決まったようです。12名ほど参加にも係わらず、カレイはたった4枚。
優勝は30cmのカレイでした。
「どうだった?」と聞かれます。「いやぁ〜フカセやってたから...」
次は真面目に投げ釣りしよ...やっぱりそれにしても周防大島でやりたいなぁ.....なんとなくフィーリングが合わないんですよねぇ〜。こっちは。
遅刻までして付き合ってくれたA氏。どうも有り難うございました。
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