春の珍事...意外な大物

本日の釣果(2001.4.14)

チヌ39,35,33,30,27cm
         計5枚

一番上に注目。見え難いですが、
マゴチです。55cm。

正真正銘、フカセで釣りました。
餌はオキアミです。
釣れるものなんですね〜。
吃驚しました。


実に久しぶりに、「広島湾のチヌ釣り」の高橋さんとフカセをやりにいくことになりました。
ノッコミのチヌを釣らせろ...というものでしたが、如何せん天気予報を見ると、南西、特に西風が強まりそう。南西海岸はノッコミで盛り上がっていますが、まともに向かい風になります。

悩んだ挙げ句、西風を避けることができるという観点での場所決めとなりました。

このポイントは久しぶりです。何とか釣果は出ると思うのですが....


高橋さんはフカセは本当に久しぶりです。どうにも、殆ど忘れ掛かっておられるようで、思いもよらぬ失敗をしたりしておられました。そんな中でも釣果は出されていますので、やはり流石です。詳しくはご本人のHPを見ていただければ、と思います。


さて、釣り座から海を見ると、足下から10m沖くらいまでガラ藻が頭を出しています。さほど群集しているわけではありませんが、潮が上がらないと攻め難そうです。

このポイントは砂地が殆どのため、餌取りが割合少ない。この時期お馴染みのクジメや子メバルが殆ど顔を見せません。静かな時が過ぎます。

釣り開始から2時間ほど経った頃、アタリが出ます。アワセると重量感を感じます。が、確かに魚のようなのですが重い割りに引かない。何だろう?と思いつつ巻き上げていたら鍼外れ。

徐々に満ち潮が動き始めます。本命潮です。潮の速さに合わせて、浮きをG2(錘はハリスにジンタンG5+G7の段打ち)から2B(道糸にガン玉Bを追加)に変更します。それぞれ錘の位置は潮の速さに合わせて随時変更。

アタリがない。

潮の小さい今日は、なかなか潮が高くならず、砂地の底が見えています。
時間ばかり過ぎる。まずいな....しかし、潮の速度が変化すれば、その時に釣れるはず....

我慢の時間が続きます。

最初のアタリはやはり満ち潮の流れが緩んだその時でした。こまめに誘いを掛けながら流していると、浮きが僅かにシモリます。そーっと誘いを掛けると更に浮きが潜行。アワセ!
浮いてきたのは33cmのチヌでした。先週のチヌと違い、お腹が膨れ、お尻が赤くなっています。

更に一枚追加した後、本日一番のドラマが待っていました。


右から左へ流れる満ち潮の流れに仕掛けを乗せて、流す、止める、流す、止める、少し引き戻す...というような感じで、止めた際に底をトレースさせるようなイメージで流していました。少し引き戻して仕掛けを浮かせ、また道糸を出して流し始めた直後のことでした。
浮きが斜めに潜行します。少し誘いを入れると速度を増して潜行。アワセ!
竿が弓なりに曲がります。なかなかの良型が予測されます。底を離れようとしません。ただ引きの強さだけ考えると45cm前後というところでしょう。
ガラ藻の沖側で浮かせたかったので、竿を寝かせて浮かせに掛かりますが、一向に浮きそうな気配なし。
やむを得ず竿を立てます。すると今度は底を這うように横っぱしり。(なんかチヌっぽくないなぁ...)
膝を落として耐えて、走りが止まった時、膝の屈伸でそのまま持ち上げます。
底が切れた。
その時、相手が水面下で反転するのが見えました。長細い....白っぽい....ボラ???

が、それはまた底へ向かって突っ込もうとします。引きはボラっぽくありません。

突っ込みを竿の弾力だけで耐えて浮かせてみると.....「あれ??なんだこりゃ?」

「マゴチだ!!」

まさかの外道、しかも結構大きい。玉網で取り込み。55cmのマゴチでした。

口を見ると、多きなマゴチの口のカンヌキ部分に、チヌ針1号が頼りなげに、しかし確実に鈎掛かりしていました。

正直言って、実はマゴチを釣ったのは初めてだったのです。小アジのブッコミで狙ったこともあったのですが、あまり熱心にやってないこともあり、釣果に結びついたことはありませんでした。

なのに....

もしかして、針に掛かった小魚を食べたのかな?と思い、強い力で閉じられている口を開いて中を見ますが、そんな感じではありません。どうにもオキアミをそのまま食べたとしか考えられない感じです。

フカセでマゴチ、しかもオキアミ餌で...驚きが隠せませんでした。


しかし、やはりマゴチといえば”食”。どうやって食べようか...

話は前後しますが、このマゴチ、お刺身と鍋で戴きました。流石に高級魚。美味しかったです。プリプリの弾力のある身。臭みもまるでない。味ではチヌは勝負できませんね。


さて、そんな調子で、潮の変化に集中して、満ち潮が緩み、潮が止まるまでに3枚のチヌとマゴチ1尾をキープします。型は小さめ。

ただ....またフグにやられました。僅かに浮きがシモったのにアワセを入れると、何の抵抗も為しに道糸が宙を彷徨う。
愛用していたプロ山元浮きG2を流失します。あの浮きはよく釣れた浮きだったのですが...


潮が止まってからは、浮きを0号に交換して攻めます。ハリスにG7を一つ打ち、潮の動きに合わせて上下。

次の1枚は小型でした。が、油断したら藻の中に。その場で引っ張っても緩めても出てこないので、少し移動して、ジワーっと引っ張ると、スルッっと出てきました。30cmを切るサイズです。そのまま抜き上げます。

いよいよ、潮の向きが下げ潮の流れになってきました。一般にここでは良くない、といわれる潮の動きです。ですが、私自身はこの流れでも実績が無いわけではないため、手返しを緩めず、攻め続けます。

最後の一枚はそうした中。撒き餌を縦長に撒いて、その撒き餌の中をゆっくり手前に仕掛けを引きながら馴染ませます。すると、浮きがジワッっと滲んで潜行し始めます。
アワセ!元気一杯に引き込み、そして浮いてきたのは40cm弱。頭を出した足下のガラ藻の間を縫うように手前に寄せて取り込み終了。

この後、もう少し粘りましたが、結局これが最後の1枚となりました。


型は相変わらず小さいとはいえ、取りあえずチヌの顔が見れて、なにより最高のお土産が釣れた今日の釣りは、なかなか気分上々でした。

嬉しいので...上の写真のマゴチが見えづらいのでひっくり返して見ました。
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明けて日曜日。

うちの娘と、近所の3兄弟(長女、長男、次男)、それと女房とで、再び大島へ。
前から約束していた釣りです。

年齢構成は4年生、2年生×2、保育園児。賑やかな(うるさい)状態を想像していたのですが、思いの外、いい子していました。元気はいいですけど。

うちの娘は小さな頃から釣りに連れていっていますから、活き餌(青イソメ)や魚などは平気で触ります。
が、近所の3兄弟はあまり釣りに行ったことがないようで、餌は触れない、魚もおっかなびっくり、当然仕掛けを投げる、などということはできない。という状態でした。

結局餌付けは最後までできませんでしたが(うちの娘も触れても針につけることはできませんが)、保育園児を除くと、何投かに一度はそれなりに仕掛けが飛ぶくらい投げれるようになりました。子供は飲み込みが早いです。

大島の海は、こんな子供達が楽しめる程度に付き合ってくれました。

小さなメゴチ、そしてカレイ。普段ならリリースするようなサイズですが、実質的に初めて自分で釣った魚です。喜ぶ子供達の笑顔。持ち帰り食べることも楽しみにしています。それはそれでいい。私はそう思います。

草フグが膨れるのを目の前で見て感動する子供達。私達が普段何気なく見ている風景が、子供達には新鮮なのでしょう。

偶には、こんな感じで、海を見てきました。