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本日の釣果(2001.4.28) チヌ38,31,29,24cm 4枚(24cmはリリース済み) バラシ連発でした。 |
昨年末に一緒に釣行した、京都のKABEさんがGWで実家に帰省されました。
この機会にまたご一緒させて戴くこととなりました。
今回は、友波さんも一緒。楽しいときが過ごせそうです。
目が覚めます。
枕元の携帯電話を見て時間を確認。
「ひゃっっ!」思わず変な声で叫んでしまいました。
5時にKABEさんと待ち合わせをしていたのに、時計を見ると4時42分。
家からKABEさんとの待ち合わせ場所まで急いでも30分ちょっと掛かります。
大失態です。大慌てで支度をして家を飛び出します。
結局20分以上遅刻。
KABEさん。本当に申し訳御座いませんでした。
更に30分以上遅れて友波さんとの待ち合わせ場所の釣具店に到着。
急いで餌を買います。
元々大島南回りの磯を考えていたのですが、天気予報を見ると、どうにも午後から南風が強まりそうな感じです。
友波さんと相談した結果、北向きのポイントに入ることにしました。
一応去年の実績場ですが、今年は初めて。問題は時期的なものです。少し速いかも知れないなぁ...
車を止めて5分ほど歩いて釣り座に到着。このポイントは潮が低いと磯とは言えないような場所です。
ゴロ石と礫の浜から竿を振らなければいけません。
湾内で潮が緩いポイントなのですが、15〜20m沖に急激な駆け上がりがあり、この付近がポイントとなります。足下から駆け上がり付近までガラ藻が群生、散在...沢山生えています。潮が低いときはその殆どが頭を出していますので、攻めるのが非常に難しいポイントです。
いや、攻めるだけじゃなく、本当に難しいのは取り込みでしょう。駆け上がりの向こうを遠投深棚で狙うと、駆け上がりにラインが盗られてしまう。浅棚で掛けても、ほぼ100%藻に掛かる。藻も頭の付近に掛かるのならさほど気にする必要はないのですが、あまりに藻が多すぎて、掛けた直後に藻の根本付近にチヌが突っ込んでしまい、バラす確率が非常に高いのです。
ポイントに着いてみると、やはり藻があたり一面に頭を出しています。潮がかなり低い。普通ならここでフカセをしようと思わないのでは?と思うような状態です。
ゆっくりと支度をして、釣り開始。
足下に藻が少なそうなところを探して釣り座を決めます。KABEさんと友波さんが足場になりそうな岩の上から竿を振り、私は少し離れたところに釣り座を構えます。
撒き餌を作って、辺り一面に投入。私が潮上にいますから、全体の活性を高めるのとチヌを寄せることを意識して、いつもより丹念に撒き餌を入れておきます。
それからKABEさんと友波さんのところへいって少し話をしてから、釣り座へ戻ります。
仕掛けを準備する前に、また撒き餌を20投ほど入れておきます。
釣り開始。
・・・間もなくKABEさんの竿が曲がる。釣り歴が長い訳ではないですが、52と56cmをHGの若狭で釣った実績はダテではありません。藻をしのいで取り込み。
さらに1枚。
次は友波さん。藻に盗られながらも、ついに取り込みます。
さて、私だけ取り残されています。まぁ潮が上がれば焦らずとも釣れる...そんな気持ちは有ったのですが、流石に一人取り残されると...
最初の一枚は駆け上がりにラインを盗られてしまい、ビクともしなくなってしまいました。
続いては掛かりが浅くヒット直後に針が滑ります。
その後、なんとか一枚。藻に突っ込まれますが、浜なのをいいことに、右へ左へ移動して、また張ったり緩めたりしながら何とか引きずり出しました。サイズは30cm程度。このサイズで苦労するのですから、ここで良型を掛けると相当苦労します。
潮が上がってきました。ここのメインの釣り座となる大岩の上に移動します。足場が相当高いので浮きの視認性もよく、釣り易い。藻が邪魔なのは大差ありませんが。
KABEさんらの釣り座も水没し始めたので、先に釣り座から山手側へ上がったKABEさんに私の隣に入ってもらいます。
その後のことでした。
悲劇が.....
藻に盗られた仕掛けを引き抜こうと竿を大きくゆっくりと立てました。竿の弾力で藻がジワッっと動いています。その時、藻に掛かっていた鈎が急に外れて速いスピードで浮きが飛んできました。
切れた瞬間に跳ね上がった竿先に道糸が絡まり、浮きが後方に飛ぶ力で...嫌な音が...
竿先を見ると穂先から10cmほどのところで折れています。元々穂先を少し詰めて使用していましたから、この状態で折れるととても応急処置できるレベルではありません。
2週間少し先のG杯を前に、年季が入っているとはいえ馴染んだこの竿が使用不能になるのは辛すぎる。竿が古いだけあって、穂先がすぐに入手できるかどうかが心配です。
さて、取りあえず今の釣り。幸い、KABEさんから借り受けた竿があります。ただこれも穂先が破損した状態なので、これを取りあえず使えるようにすることとしました。
車で20分ほど走って釣具屋へ。トップガイドを購入して付けて貰います。これで何とか釣りになります。
結局1時間ほどして釣り場へ帰ってきました。もう何枚もあがっているだろうな...と思っていたのですが、状況は厳しいようで、二人とも追加していませんでした。
メインの釣り座に友波さんに上がってもらい、私は15mほど横に釣り座を構えます。
満潮時の潮位が低いため、満潮になってもガラ藻が邪魔をします。そんな中、KABEさんが一人気を吐きます。
また潮が下がってきました。朝と同じような状態。
草フグが掛かっても藻に盗られて簡単に引き上げれない状況です。当然、チヌもバラす。
潮が緩い。掛け上がりの手前は藻が群集。遠投せざるを得ないポイントです。
0号の大きめの浮きを使ったり、G2の大きめの浮きを使ったりしていたのですが、どうにも距離が稼げない。沖に出る流れは殆どないため、誘いを掛けると当然仕掛けは手前に寄ってくる。加えてチヌの活性が高いとは言えず、浮いてきている状態ではない。
結論として、浮きは釣友こばしんさん作のこばしん浮き2B新作に水中浮き−B、ハリスの最上段に負荷調整の錘G2を打って遠投します。このこばしん浮きは自重もあるので水中浮きと組み合わせると遠投がかなり楽になります。
仕掛けを道糸まで早めに馴染ませて、ハリス部分をゆっくり沈ませる。全体が馴染んだところで手前に引き寄せてハリスを浮かせ、また馴染ませる。そんなイメージを心掛けます。
浮きが滲みます。そーっと誘いを掛けると浮きがさらに潜行。アワセ!
ここのように障害物が多いポイントでは、竿を立てるとチヌは潜るため、ラインを障害物に盗られやすくなります。やり取りの最中、浮かせるまでは竿の寝かす。そして無理に引き寄せず、竿の弾力で矯める。
そうするとチヌは徐々に浮いてきます。障害物が藻の場合、藻の根付近に掛けると取り込みは困難になりますが、藻の上部にチヌが突っ込む分には、ジワ〜っと竿の弾力を使いながら引き寄せればチヌが出てくるか、藻が切れてくれます。これでチヌが出ない場合にも、ラインを緩めたり、別の方向から引っ張れば、高い確率でチヌを取り込むことができるのです。
さて、竿を寝かせてやり取りします。が、やはり藻に突っ込まれました。群生しているためこれは致し方ありません。
・・・重い。相当な大型?そんな気がするような重量感です。
(これは大事にいこう)
藻に盗られていますが、竿先を叩くチヌの引きは続いています。一旦ラインを緩め、左へ15m程移動。友波さんが竿を振る近くでチヌを藻から抜き出そうとしますが、出てきません。
今度は右へ15m程移動。KABEさんの釣り座近くで竿の弾力を最大限使ってジワ〜っと引っ張ると、チヌが藻から抜け出しました。が、更に手前の藻群に突っ込みます。
今度は元の釣り座に戻ってやり取り。浮いてきたチヌを見て唖然。小さい....藻のために重量感を感じていただけでした。それにしても重々しい引きをするチヌでした。これは38cm。
その後、軽く竿を曲げつつ藻に突っ込んだのは24cm。取り込み後すぐにリリースします。
さらに、29cmを取り込んで納竿となりました。
KABEさんは40cmを含んで4枚。友波さんも41cmをあげておられます。相当疲れる釣りでしたが、一応形にはなった...そんな感じでした。
11時間近く。長い釣りでしたが、まだまだ竿を振りたい。
皆がそんな気持ちだから、一緒に竿を振っていても、誰も気兼ねが要らない。仲間というのはいいものです。
有り難うございました。それと、遅刻して、本当に済みませんでした。
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折れた竿の修理のため、馴染みの釣具屋へ立ち寄り、竿を預けて、そしてG杯の受付票を受け取ります。
実はこの時点でもう一つの約束にも遅刻しています。
安芸灘地震で流れた茅渟夢想氏の激励会。新しい職場は東京なのですが、GWということで帰ってきておられます。
今日は「広島湾のチヌ釣り」高橋さんと茅渟夢想氏はそれぞれ団子と落とし込みで同じ場所へ釣行しています。その後、19時から激励会を開催することになっていたのでした。
釣具屋にいたときに高橋さんから電話があり、うちの女房と娘もご招待戴きました。
約束の時間の19時を今度は1時間以上遅刻して高橋家に到着。
高橋さんの奥様(菩薩様)のプロ並みのお料理を戴きながら....いつもなら釣りの話が中心なのですが、うちの女房が話を変な方向に持っていって、挙げ句、茅渟夢想氏の奥様も巻き込んで、夫婦論が展開されるという....何ともお騒がせ致しました。
高橋さんの奥様。いつも戴くばかりですみません。本当に美味しいお料理でした。有り難うございました。
茅渟夢想さん。激励会っぽくな激励会になってしまいましたが、向こうでの生活、お身体に気を付けてがんばって下さい。
また帰省された折りに、釣りにもご一緒させて下さい。