ハードな縫い物


9月29日、この日は私は縫い物にハマっていた。前の日にあれを縫おう、これを縫おうと押し入れから残り布を出して、「明日は朝早くから縫うぞー」とわくわくしていた。うちの押し入れには残り布を入れる段ボール箱があり、今まで買った布の残りを取ってある。大抵一メートル位余分に買って、テーブルクロスや風呂敷やきんちゃくなど、直線縫いの物ばっかり作っている。
私が今まで作って面白かった物を紹介しよう。
■一番大きな物■「ソファーのカバー」

約3メートル×2メートルの大布。これで3人がけのソファーがスッポリ包める。ソファーの足元まで隠れるので、ソファーの下は物を入れ放題。おまけに足元で布がだぶついているので、ソファーの背と壁の間に、自転車の空気入れ、車のウオッシャー液の買い置きなど、置き場に困る物が入る入る。(うちは玄関を入ってすぐ座敷で、そこにソファーがある。)
家具の買い換えは予算的にもけっこう大変だが、カバーリングは安上がりで部屋の雰囲気がガラっと変わるのでお薦めする。だだ3メートル×2メートルの布は、延々直線縫いを20メートル位縫うことになる。縫うだけで疲れる。
<作り方>布6メートル使用。
1.2メートル×布幅に3分割する。
2.2メートルの辺を折り伏せ縫いでつないで一枚にする。
3.縁の始末をする。


■一番手がかかっている物■「車のシートカバー」

前の愛車、シャレードのカバーを1から作った。純正のカバーを一つ買って型をとり、洗い替えにした。毎日縫ってはシートに着せ、補正しながら作った。取りはずせる席は車から外して、部屋に持っていって直しながら縫った。一週間位かかったように思う。1つ目のカバーで補正を型紙に書いておいたので、2枚目を作る時は楽々。車にピタっとフィットし、自分が考えたデザインのシートは気持ちいいだけでなく、人を乗せたくてしょうがなかった。布は8メートル買ったと思う。
今の車、サイノスのシート型も取ったが、立体的なシートデザインのため未だ作るにはいたっていない。シートカバーはあまりにも手がかかりすぎ、買った方が安く、出来もいい。気に入ったデザインの物があれば買う方が正解だと思う。


■一番変な形の物■「キューピーさんの服」

私は子供のころ人形の服をよく縫っていた。でも一番難儀したのが、キューピーさんの服。後ろ身頃1に対し、前身頃2以上の変な服を作らないと入らない。新聞紙をキューピーさんに当てて型を取った。キューピーさんの服に比べれば、リカちゃん人形の服は楽だったように思う。うちは小さい頃は人形で遊び、大きくなったら服を作って遊び(親も作って遊んでいた)、結構遅くまで人形が活躍していた。キューピーさんの型取りが後の車のシートの型取りにつながっていると思う。いろんな物を作ってみるもんだ。


私の縫い物の特徴は凝りすぎ、というかやりすぎ。縫っている途中は大変楽しいが、あとドッと疲れる。当分縫い物をしたくなくなるほど疲れる。私が自己紹介の趣味に縫い物を入れないのはそのためだ。好きな人って、ちょこちょこっと再々作るよね。うちの母は孫のエプロンとかワンピースとか作ってる。妹は仕事でパジャマの襟ばっかり縫って、暇な時はジェニーちゃんの服を縫ってる。好きなんだなあと思う。(ジェニーちゃんの服は型紙本を売っていて、それを基に作っている。だが、型紙が結構いいかげんで、襟ぐりと襟、袖ぐりと筒袖の長さが合わなかったりするらしい。)
29日に作った物はワゴンカバー1、別のワゴン用カーテン2、目隠し用の布2。切り換えを多く使った凝ったデザインにしたのでこれだけで半日かかってしまった。布が足りないので違う布をデザイン的に接いだだけだけど、出来ばえは気にいっている。出来上がった爽快感はたまらないのだが、あー疲れた、肩こった。もう、当分縫いたくないよぅ。(でも好きなのよね。)
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