理解できない男たち


立ち小便男1
この前、実家へ帰る途中変な物を見てしまった。「おっさんの立ち小便」だ。国道2号線に錦橋という橋がかかっているのだが橋の手前に車がとめられる位のスペースがあり、ライトバンが止まっていた。国道と安全地帯を仕切る縁石の上にはおっさんが立っている。おっさんはズボンを下げ、国道にお尻を向けて立ち小便をし始めたのだ。

「げげっ、おっさん、尻が出とるぅーー!。」

どうせなら、車の陰にかくれて、川の方へすればいいのに。何も交通量の多い国道でお尻出さなくても・・・。(おっさんは社会の窓がないズボンをはいていたのか?)子供じゃないんだから、いい年してもう。


立ち小便男2
ミュージカルの稽古に行った時の話。稽古場(供用会館)の隣がコンビニでそこから男が出てきて、供用会館の駐車場入り口を歩いていた。私は男が通るのを待って駐車場に車を入れた。車を一旦奥まで入れ、バックで停めようとして振り向くと、さっきの男が駐車場の塀に立ち小便しているのだ。

「何ぃーーー。」

と思ったが、私は急いでいたのもあり、気にしないふりで車をバックさせた。私が車を停めた場所と小便現場は1メートル位しか離れていない。私が車を降りる時も車の左側の塀で行為はまだ続行中。(私も嫌なら見るなよ。)どういう気がしただろう。私がおりてきてバツが悪くはなかったのか。供用会館の中にもトイレはあるんだから、そこでしなよ。

私の車が左ハンドルだったらどうするんだよ。でも左ハンドルの車から綺麗なおネーチャンや、こわもての兄ちゃんが降りてきて、慌てる小便男は想像するだけで滑稽。出してる物がひっこんじゃうかな。


すみませーん。お下劣で。でもなんでみんなが見てる前でするのよ。理解できない!。
365日泣き男
近所に3〜4歳くらいの男の子がいる。その子は何が気にいらないのかよくジラをくる。(「ジラをくる」というのは岩国の方言で「ワガママを通そうと駄々をこねる」をもうちょっと強力にした感じだ。)

その子はほぼ毎日泣いている。それも火がついたほど泣く。最初は隣のアパートの階段から子供が転落したのかと思って、泣き声がすると何度も家を飛び出した。最近は慣れ、またかと思って聞いている。

男の子は最初は自分の言い分があるのだが、火がついたように泣きはじめると、興奮して、言ってる事が何が何だかわからなくなってくる。親は「ここで甘やかすと、ジラをくれば言い分が通ると思うようになる」と思っているのだろう、決して子供に屈することはない。結局、毎度泣きつかれて、男の子が折れる事になるのだ。よく考えてみると、あの子の親は「泣いてうるさく近所迷惑」という負い目を背負って、けたたましいヤツの側に365日(お母さんは24時間)いる。一番辛いのは親だ。(隣の棟で聞いていても不快なほどうるさい。お母さんのほうがもっとうるさくて大変だろうと思うので、何も言わないだけである。)

男の子は親に虐待されている風ではない。時々、叩かれる音や叱る大きな声がすることがあるが、365日ジラくられれば、親だってたまにはキレる事もある。人にこの話をすると「反抗期なんじゃない」で片づけられるのだが、「毎日ジラくり」はここ2年間位続いている。本当に反抗期なのか?

いい加減には、ジラくっても無駄だという事を学習しろよ、と思うと同時に、男の子の言い分をゆっくり聞いてみたい気がする。隣の棟の壮絶な親子の戦いである。理解出来ない、365日ジラくりパワー。あそこまで泣きゃ疲れるだろ。あの小さな体のどこにあれだけのパワーがあるんだっ。

もくじへ戻る ガラクタ展11月号へ