もどき食品


A.香草パン粉焼きもどき
先日、h食品工業の「香草パン粉焼き」を食べました。おいしかったけど、にんにくがすごく効いていて、次の日臭かった〜。にんにくの味だからイタリアン、って感じもするが、ちょっとまわりに迷惑かなーと思って、にんにく抜きのを1から作ってみました。


■材料■
トマト・・・小6個・完熟
タマネギ・・・1個
ピーマン・・・3個
しめじ・・・1パック
鶏肉・・・皮なしもも400グラム
パン粉・・・茶碗1杯ぐらい
ワイン・・・150cc(残りもののロゼ使用)
オリーブ油
コンソメ・・・(固形/マギーブイヨンなら1個・味の素なら半個)
塩、こしょう、乾燥ハーブ

1.トマトソースを作ろう
トマトは湯むき、タマネギとピーマンはみじん切りにしておきます。
フライパンにオリーブ油をひいて、タマネギとピーマンを中火で炒めます。タマネギが茶色くなったら火を止めます。
鍋に切ったトマト、炒めたピーマンとタマネギ、しめじ、ワイン、コンソメ、ハーブを入れ、煮ます。
少し水分が飛んでから塩、こしょうで味を整えます。

■コツ■
シルバーストーンのフライパンはタマネギがなかなか茶色になりません。鉄のフライパンがない場合は中華鍋や揚げ鍋などで試してみましょう。
水分が飛ぶ前に味をつけると辛くなりがちです。コンソメだけで煮込んで、最後に塩、コショウをいれる方が安全です。好みでケチャップを加えてもいいでしょう。

2.香草パン粉を作ろう
パン粉にハーブを混ぜるだけです。ハーブは今回、パセリ、オレガノ、タイム、バジルを使いました。(本物にそれが使ってあったからです。)イタリアンハーブミックスでも代用できそうです。

3.鶏肉を切る〜ソースを盛る
鶏肉を1口大に切って、オーブン用の耐熱皿に肉を重ねないように敷きます。
トマトソースをかけます。
パン粉をかけます。

4.オーブンで30分
下段で220度位の両火で20〜30分焼きます。途中オーブンをのぞいて、パン粉が焦げるのに、肉が煮えないようなら、下火だけにします。

だいたいこれでh食品工業の商品に似た物ができます。ピーマンが効いてちょっと苦いソース(私は好き)になったので、好みでピーマンは減らしてもいいと思います。
このソースは鶏肉だけでなく、白身魚にかけて焼いてもおいしかったです。また、鶏肉の手羽で作ったらバサバサしておいしくなかったです。もも肉で作りましょう。
作るのにけっこう時間がかかるので、お急ぎの方、にんにくOKの方は本物を買ったほうがいいと思います。鶏肉も、皮なしももの「から揚げカット済」を買えば、包丁を使わなくても調理できます。


B.スパゲティ・カルボナーラもどき
河村作・もどき食品の傑作、カルボナーラもどきを作ってみましょう。にんにく臭くないイタリアンその2です。

■材料■
スパゲティ・・・平らな麺のフィットチーネがベスト。なければ干しうどんでも可(!)
カップスープ・・・1袋(クリーム系)
パンにぬるタイプのチーズ・・・カレーのスプーン1杯弱
牛乳・・・180cc
具・・・お好みでタマネギ、きのこ、鮭のほぐし身など
しお、こしょう

1.フライパンで麺を固めにゆでます。
2.茹だる間に、具を電子レンジであらかた火を通しておきます。
3.麺を空けたフライパンに、具、牛乳、カップスープ、ぬるチーズを入れ、火にかけます。
4.半分くらい水分が飛んでから、麺を入れ、しお、コショウで味を整えます。
5.固めの麺がちょうどいいくらいになるまで煮ます。

これはフライパン一つで作れるのがミソ。1人分のスパゲティを茹でるって、お湯がたくさんいって不経済です。
■コツ/フライパンで麺をゆでる■
フライパンの2/3位まで水を入れ、沸騰させます。スパゲティの端をまとめて持ったまま、持ってない側をお湯につけます。しばらく持っているとスパゲティが曲げられる固さになるので、ギュッと半分に曲げ、持った側をお湯に入れます。後はときどきかき混ぜながら茹でます。

驚くことに干しうどんで作っても、それなりの物ができました。それから、カルボナーラもどきは生クリームを使わないので、本物よりうんと低カロリーです。


どうでしたか、手のこんだもどき食品と、手抜きもどき食品。私は味覚が子供で、ワサビが食べられるようになったのは最近です。刺激物を好まず、激辛カレーはだめだし、うどんに唐がらしをかけたり、ラーメンにコショウをかけたりはしません。(唐がらしやコショウが嫌いなわけではありません。)おまけに薄味ときていますから、外食や既製品はからい事が多く、家で作るときはオリジナルより薄味に作ります。得意料理はコロッケや餃子、グラタンなどですが、手がかかるし大量にできてしまうので、最近はレトルトカレーに具を足して2食分にして食べる、といった情けない食生活を送っています。(仕事やミュージカルの稽古が忙しいのもあるけど・・・)というわけで、最近は手抜きもどき食品の開発に余念がない私です。
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