花火大会の後


花火の写真 12KB8月7日は錦帯橋の花火大会だった。上がる花火は6000発。せまい河原に10万人近い見物客で、毎年ごったがえす。今年は観光ホテルでのイベントがあったので車で行った。いつもは車では行かないのだが、衣装や小道具など大荷物だったので今回はしかたがなかった。

3時ごろ観光ホテルに行った。途中の橋の上ではカメラマンが三脚の場所取りをしていた。花火は8時すぎからなのに、すでに3脚がギッシリ。おまけにすごく暑い日だったので、「よく待っていられるなあ」と思った。

観光ホテルでのイベントが済んで、ヨリちゃんと山本くんと私で花火を見に行った。最初まっすぐ帰るつもりだったが、せっかくだから見ようという事になった。最後にどんな事が待ち受けているとも知らずに…。

花火が終わって、それぞれ駐車場に向かった。3時ごろにはスカスカだった駐車場もギッシリになっていた。私は車に乗ったはいいが、さっぱり動けなかった。私の入ろうとする列の車の流れが非常に悪い。最初の30分で私の前を6〜7台の車が通過した。その時は「まあそんなもんだろう」と思っていた。

なぜかというと、以前花火大会に来てバスで帰った事があったのだが、バスに乗って30分たってもバス乗り場の隣の煎餅屋の前までしか車は進まなかった。そのバスに大阪弁で、ホステスさんのような派手な服の人が乗っていて、途中で電話をかけに下車、ハイヒールで追いかけて同じバスに乗ってきた。たった5キロしか離れてない岩国駅まで2時間近くかかったのだ。そういう事もあって、混むのは承知の上だった。

次の30分、ずーっと同じ車が私の前をフタしていた。他の列は進んでいるようなのに、なぜか私の列だけ流れが悪い。私は40分間ウインカーを上げっぱなしで待った。バッテリーが気になっていたので、エアコンは切り、ライトはスモール、カーステレオもスイッチオフ、という辛気臭い状態で待った。待って待って、車に乗って70分後、やっと自分のマスから出ることができた。自分のマスから出て道路までが20分ぐらいかかった。オーイと呼んだら、声が届く距離なのに、道路までは遠かった。

止まっている間に、いろんな帰り道を考えた。どうせ渋滞のビリなので、どこを通っても混んでいるのは間違いない。1時間2時間はかかるだろう。…そうこうしているうちに迷案を思いついた。「高速を使おう。」錦帯橋からうちまでまっすぐ帰って5キロくらいなのだが、高速道路(岩国ー玖珂間)を通ると40キロ位にはなる。遠回りを通り越している距離だが、高速を降りてからは花火客と反対方向に進むのですいているだろうと思った。結果、1時間くらいで家につき、まっすぐ帰るより早かっただろうと思う。混んでいたのは錦帯橋から岩国インターまでの間だけ。あとはスイスイである。でも何だかんだいっても車に乗って2時間以上たっている。もう、二度と車で花火になんか行くもんか。

あとから聞いた話によると、山本号は10分位で自分のマスから出られたとのこと。(道に出てから混んで困ったそうだ)あ〜あ、停めた場所が悪かったなあ。「よく待っていられるなあ」は場所取りカメラマンでなく、私だわ。

 

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