今年の夏は暑い。屋根が焼けついて、しめきった2階の部屋に置いている温度計が40度を超えていた。今までどんなに暑くても38度を超えたことないので、今年は相当暑いようだ。朝8時頃まで寝ていると、2階は朝日がガンガン当たって気温はすでに35度。日の出から日が当たる家なのでしょうがないといえばしょうがないのだが…。目次へそれでも1階はとなりの家の陰で10時ごろまでは日が差し込まない。2階より多少は涼しい。ゴロゴロいつまでも寝ているより、2階にガンガン日が当たって気温が上がる前に起きて活動を始めた方がよさそうだ。そういうわけで今年の夏は休日でもやたら早起きである。
私はあまり汗をかかないのだが、今年は多少はかく。ただし汗をかく量が少ないので放熱が悪く、ずーっと37度近く熱がある。でも水分を取らないとますます汗が出なくなるのでお茶類はかなり飲む。バレエのレッスンの時は、レッスン中に500ml飲んで、終わったあとに追加で500ml買いに行った。バレエ教室は先生の方針で冷房がない。頭の先までお風呂につかっているような気温の中、2時間動きっぱなしなのはさすがにツラい。
私はこの暑さでも、部屋にいれば汗が流れることはない。汗かきの人は体が溶けるほど汗をかくのだろうが、私は汗ばむ程度なのだ。暑さついでに、休日の昼間はお客が来ない限りエアコンをつけない。窓を4方開け、海から吹いてくる風を取り込めば気温は33度位あるがけっこう涼しい。ガマンできなくなれば、何度でもシャワーを浴びればいいのだ。
今年、前にも増して職場のエアコンのききが悪い。もともと夏はききが悪いのだが、今年はフルパワーでも部屋の気温が30度。しかし家でこんな生活をおくっているからか、まだガマンの範疇である。
夏は暑いが、うちの庭が最も美しい時である。夕方にはしぼんでしまう花も、休日の昼間は一斉に花を開くのが見られてうれしい。あふれんばかりに咲いた花にいろんな虫がやってくる。夏型の大きなアゲハが花に寄ってきて蜜を吸う姿は、思わずじっと見とれてしまう。
そんな中にも困った客もいる。ハチである。先日スズメバチが巣をかけようとうちを狙っていたようなのだが、私は家の中から網戸ごしに、外でブンブンしているスズメバチに殺虫剤(ハチ用の強力なやつ)をスプレーして脅かしてやったら、あれから来なくなった。攻撃されそうなうちの表側の軒下を使わなくても、よその家の倉庫の裏側など人間に攻撃されない所はたくさんある。うちにこだわる必要はないと思ったのか、結構賢い。
また先日、洗濯物を干していると、ドロバチが何か口に加えてブンブン飛び回っている。何か探しているようなのだが、何を探しているのかわからなかった。洗濯物を干し終わってガラス戸を締めると、ハチは洗濯ばさみのヒモにとまった。よく見ると、ヒモに直径1.5センチ位の土の壺がついている。「こんな所に巣をつくって!。」巣のついた洗濯バサミのぶらさがっているところは、洗濯物を干す間ちょうど私が立っていたところなので、ハチが近づくことができなかったのだ。ハチが持っていたのは泥ダンゴ。ヒモについた泥の壺にはつけたばっかりの泥ダンゴが。ハチは巣に泥ダンゴをつけると、次の巣材を探しに飛んで行った。チャンスである。私は速攻で巣を取り去った。あのハチは帰ってきて、また巣をさがすのだろうか。数日要注意である。その前にも別のドロバチの巣を取ったばかり。軒下のかなり高い所にあったので、ホースで水をかけて巣を溶かして洗い流した。
うちは山の近くなので、セミがたくさんいる。山で鳴いている分はいいのだが、庭で鳴かれた日にはもう…。カンベンしてくれ〜、である。今、山を切り崩して開発している。蝉時雨が何年先まで聞けることやら、と思うと寂しくもある。
いくら暑くても、朝っぱらからセミがうるさくても、私は夏が好きなのだ。もっとも家でじっとしているより、車で海にでも出かけたいのだが、さすがに今年は面倒で動く気にもなれない。台所に立つのもイヤで食事もかなりいい加減。なんでこの状態でバテないのか、不思議である。