身長160センチへの道


私は子供のころからずーっとちびっこである。幼稚園も学校も並ぶ時は一番前。ある時から妹や弟が私よりずんずん大きくなり、ケンカもまともに腕力勝負では勝てなくなってしまった。今では家でもいちばんちびである。子供のころの話でひどいのは「妹と私が双子だ」という事になっていた話。私は7月生まれ、妹は1年半後の1月生まれ。年子ではないのだが学年は1年違い。説明がめんどうなのと、私が妹と体格が変わらないか小さいぐらいなので、父の知り合いの間では「双子」ということになっていたらしいのだ。顔が全然似てないのに、ずいぶんいい加減な話だ。

子供のころから友達の中でも一番小さいので、私は小さいもの、という観念があるらしい。私の職場は市役所の中にあるので、地元に住んでいる同級生が用事で市役所にやってきて、たまに出会ったりする。久しぶりに小学校ごろの知り合いに会って驚くのはいつも私。「この子、こんなに大きかったっけ?。」

だが小さくて損だと思ったことはない。なぜか若く見られるし、洋服だって短いのはどうにもできないが、長いのは切れるので直しがきく。だがよく考えてみると、洋服に関しては結構苦労が多い。ロングコートを買って丈を直したらデザインが変わってしまったり。最近は身長が低い人用のロングスカートなんかを売っているので助かる。ちょっと前までは肩が紐でないジャンパースカートは絶対買えなかった。ちびは私の個性でもある。

私は「身長147センチ」と言っていたのだが、ここ3年ぐらい連続でなぜか身長が伸びている。1999年147.6センチ、2000年148.2センチ、2001年148.4センチ。1999年に6ミリ伸びた時は測り間違いだろうと思った。2000年は去年6ミリも多かったのだからきっと今年は減っているだろう、と思っていたのにさらに6ミリアップ。12ミリも違っていたら身長計の頭に当てる分がカスりもしないので、間違いではないようだ。さすがに今年は減っているかな、と思ったら2ミリアップ。多分身長が伸びる理由はバレエだ。毎週ストレッチばっかりやっているので、軟骨なんかの骨の間が伸びたり、姿勢がよくなって伸びているのだと思う。

1999年に「1年で6ミリ伸びれば、20年ぐらいすると身長160センチになっているか?。」とバカな事を考えたが、2000年で「まんざらでもないぞ。」と思い、ことしは「ちょっとペースダウンかな。」と思った。ちびっこの私は30歳すぎて身長160センチ目指して邁進中である。さあ来年はプラス何ミリ?(笑)

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