映画ブーム


最近、映画によく行く。昨年夏以来、いい映画がたくさん来ているので、見に行きたかったのだが、年末までミュージカルの公演もあり、忙しくて行くことができなかった。年明けはミュージカルの稽古も緩いので、突然日程があいたら映画館に行き、見たいのが来たら一人でも行くことにしている。

年明けに「ハリーポッターと賢者の石」。次に「スパイゲーム」、「オーシャンズ11」、「ロード・オブ・ザ・リング」。「ハリーポッター」はとてももったいない見方をした。昼上演の途中(森に罰で行かされ、ユニコーンに会う所)から見て、夜公演の途中(クィディッチの試合中)まで見たのだが、間20分ぐらいが抜けている。原作本を読んだので、何のシーンが抜けていたのかはわかっている。抜けているのは「図書館とみぞの鏡」のシーンだ。確か、スーパーの駐車場に入れて、駐車場が閉まるのが8時45分、映画館で8時半まで粘ったきがする。来年になればビデオも出るし、テレビでやるだろうから、見逃したシーンはその時のお楽しみにしよう。

「スパイ・ゲーム」は、過去と現在の話が並行して難しい内容だったが、おもしろかた。最後、中国の電力会社の社長を買収して街中停電させるのだが、あれは中国人がこの映画見たら怒らないかなあと思った。中国人はお金を払えばなんでもやる、と言う風に描かれている。「オーシャンズ11」は「実写版ルパン三世みたいだ」と言われて期待して行った作品。よくもこれだけの犯罪のスペシャリストを集めたもんだ。2作品とも最後は絶対ハッピーエンドだとわかっていても十分楽しめた。

通路を挟んで座っていた外人さんが、字幕のないところで笑っていた。何がおもしろかったのか気になる。私は基本的には映画は吹き替えのほうが好きだ。字幕は読むのも、画像を見るのも目なので、あっち見たりこっち見たり忙しくて画像に集中できない。吹き替えは「日本語に直す+声優さんの出来不出来」で2重に原作から離れる点で嫌う人が多いが、私は画像に集中できる点では吹き替えの方が好きなのである。字幕版を見るなら、吹き替え版を見て内容を把握してから見るほうが好きだ。

「ロード・オブ・ザ・リング」はチケットのもぎりのところで、ミニパンフを渡された。それもそのはず、この映画は3部作だと思って見ていないと不満が残る。この話は呪われた指輪を火山に捨てるために子供4人と大人5人で旅に出る。その冒険の道中を描いたものなのだが、大人2人が殺され、子供2人が悪者にさらわれ、大人3人がさらわれた子供を助けに向かい、子供2人が本命の火山に向かう、という所で話が終わる。私も時計を見ながら、終わりの時間が近づいているのになかなか解決しないなあ、と思って見ていたら、エンディングロールが。映画館の中は「え〜、これで終わりぃ〜。」みたいなざわめきがおこった。(ミニパンフには3部作であることは書いてあるので、ざわめきの主は読んでなかったと思われる。)公開されて何週間かして行った割りには大入りで、座る所を探すのに苦労した。

しかし、3部作の一番始めですでに大冒険の旅だったので、これから2作がどうなるかとても楽しみだ。少なくとも、今年を見ていなければ来年はおもしろくない。そういう意味でも期待している。

いつも映画は年1、2本しか見ないのに、今年は3カ月ですでに4本。いつまで続くか私の映画ブーム。

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