タケノコ堀りと焼き肉


先日、タケノコ堀りと焼き肉をした。葉月ちゃんが山持ちのお嬢さんで、そこの山を借りて昨年から始まったこのイベント、私は毎年楽しみにしている。昨年は雨になったら中止しようということで、焼き肉の買い物はたけのこ堀り当日の朝、スーパー開店と同時に買い、出がけまで野菜を切ったり下ごしらえをしたりして出かけた。

今年、私は午後からタケノコ堀り、午前中は仕事だった。それで「当日買い物なら誰か頼む」と言ったら何人か手をあげてくれたのだが、「野菜を全部切る必要がある」と言ったらちょっとビビって手を引っ込めてしまった。焼き肉の現場は山の上で水はない。肉はパックのまま持って行ってもいいものはそのままだが、固まり肉や下ごしらえのいるものは家でやっておかなければならない。野菜も焼肉用に切っておかないと現場でやると手間だ。仕方がないので、雨が降ったら同じ時間にうちで焼き肉をし、私が前の日に買い物をして下ごしらえをしておいて冷蔵庫に入れ、次の日は仕事から帰りに食料を持って行くことになった。

10人分近い焼き肉の材料がうちの小さな冷蔵庫に入るわけがないので、あらかじめ保冷剤を何個か凍らせておいて、大きな発泡スチロールの箱クーラーがわりに利用している。前日の金曜は何もなかったのでスーパーのハシゴ。それも閉店時間の早い順に回る。3軒をハシゴして買い物が済んだ。パックのまま持っていく肉のみガチガチに凍った肉で、下ごしらえの必要な肉は生肉が安かったのでよかった。家に帰ってから下ごしらえをするのだが、これが案外時間がかかる。肉と野菜全部で約2時間。昨年も午前10時開店と同時に買い物をし、午後2時集合直前まで野菜を切っていたので、こんなもんだろうな、と思った。

集合時間に集まると、先発隊がすでに焼き肉の炉やシートなどのいくつかの機材を持って行ってくれていた。持って行った機材や食料を山頂広場まで運ぶのだが、これが大変。畦道を歩いて上がるので人海戦術。一番大きな発泡スチロールの箱には、お茶2リットル、肉3キロに保冷剤。幸い早めにやってきた山本くんに同じような箱を2個持ってもらったのだが、大変だったろう。(ま、彼は昨年は遅れて来て荷物運びの役にたたなかったのでよしとしよう。)

それからタケノコを掘る。ワラビ取りでも貝堀りでもそうだが、何でも取るのはおもしろい。タケノコはまわりを掘り進んでいって、最後の一撃で切り取る。急斜面に生えているものは、周りは掘れても最後の一撃がなかなか入れられなくて、よく考えて掘る。最後の一撃を上の方に打つと、身が少なくなるのだ。どこに打ち込んだらいいか、葉月ちゃんのお父さんのアドバイスをもらう。去年は初めてなので慣れなかったが、今年はなんとなく勝手がわかってきて、おもしろかった。

久しぶりに山ちゃんが子供を連れて来た。クワ持参で、やる気まんまん。他には子供は白銀家のミキちゃんマリちゃん、倉沢家のナナちゃん。ナナちゃんはまだ赤ちゃんなので寝てばかりだが、タケノコ堀りは大人でもおもしろいので、子供たちもきっと楽しかっただろう。

2時間位タケノコを掘ったあと焼き肉をした。肉は炭で焼くので問題ないのだが、風が強かったのでヤキソバ用のカセットガスコンロの火がつくかどうかが心配だった。強風で火が消えないようにガスの周りをバットとまな板で囲んで作った。ヤキソバは昨年は鉄板で作ったのだが、こぼれるし重いので今年は中華鍋にした。それは正解だった。今年鉄板だったら、風でソバも飛んで行ったかもしれない。

ヨリちゃんがうさぎを連れて来ていて久しぶりにうさぎを触った。見た目わからないが、じいさんうさぎらしい。うさぎは鳴かないし、おしっこの始末さえうまくやればペットとして飼いやすいということだった。私がクライマックスを辞めたら何か飼ってもいいかなと思うが、今のところ庭の花だけで手いっぱいで無理だ。いつも飲み会でははじけまくりのナツはどうしたのかあまり酔えてない風だった。今日はあまりはじけてなかったように思う。さんざん食べて、話して、最後はコーヒーを入れて楽しい1日は終わった。次のイベントはなんだろう。

クライマックスでは、このような楽しいイベントが年数回あるが、タケノコ堀りはハマる。

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