テレビ番組


私はあまり寝ない。昔から宵っ張りの早起きなのだ。夜も強いが早起きも平気で、いつも睡眠時間は5時間ぐらい。でもここ2〜3週間早くから眠くなることが多い。9時のニュースを見ていて10時の番組が始まる前に寝てしまったり、夕方6時頃、晩御飯のあとに眠くなったり。眠いからといってこんな時間に寝ると、夜中に目が覚めてしまったりして、かえってよくない。こんな時はテレビの前でゴロゴロしないで、台所を掃除したり家計簿をつけたりゴソゴソ動くことにしている。深夜に換気扇掃除を始めてしまい、かえって寝られなくなってしまう事も。(かといって特別きれい好きなわけでもなく、自宅で宴会がある直前にしか大掃除をしなかったりする。)

先日うっかり9時台に寝てしまい、10時半に起きた。10時半からは見たいテレビがあったのでそのまま見て、また寝た。そうしたら3時ごろ目が覚めた。つけっぱなしになっていたテレビで、深夜の穴埋め番組をやっていた。1991年の風景や街ゆく人たちの映像に当時流行った歌が流れる。いつもこの番組は洋楽なので、テレビがついていても寝られる。しかし今日は日本の曲。それもよく知っている歌ばかり。ついつい全部見てしまった。終わりかな?と思っていたら次の番組が始まった「1992年」。ついついまた全部見そうになった。4時前になり、これはマズイと思いテレビを切った。空が白んでいるのが見えた。

1991年の映像は普通の人たちの生活を撮ったように思えた。登場人物がブサイク、というかべっぴん揃いではない。居酒屋や公園などでも顔を隠してないので、隠しカメラのようなもので撮ったのだろう。そして今と大幅に違う事に気がついた。全員、髪が真っ黒なのだ。どんなにオシャレな恰好をしていても髪は真っ黒。今だった真ッキンキンにしていそうな感じの若者も真っ黒。なんか時代の流れを感じておかしかった。


私はあまりテレビを見ない、というよりミュージカルの稽古や習い事で家にいないことが多く、毎回必ず見るのは10時すぎの番組ばかり。帰ったら時計がわりになんとなくテレビをつけている。最近ハマっているのは「君はペット」というドラマ。ドラマは滅多に見ないが、たま〜に私のスケジュールにあう枠の放送があり、1回目を見てしまうとつい最後まで見てしまう。最近では「ごくせん」しかり、「ゴールデンボウル」しかり。しかし私が好きなドラマはなぜか必ず1クールで終わってしまう。もっとも1年も続いたら見られない日がかなりあるので続かないと思うが。

深夜のテレビと言えば、車のレースである。もうちょっとゴールデンな時間帯にやってほしいものだ。私がF1にハマったのは、何年か前、オリビエ・パニスがモナコで優勝したとき。リタイア続出で最後には数台しか残っておらず、トロトロ走っても完走すればポイントがつきそうな状況で、5番手ぐらいの車が壁に突っ込んでいる。それが見えなかった6番手が5番手の車にに突っ込んで、2人でケンカしそうになっている。何を言ってるんだかわからないのだが、アクションから「お前何でここで止まってんだよ」「そっちこそよく見ろ」みたいな事を言っているように見えた。(この話は前にもしたような気がするが…)それ以来、F1やF日本の試合はよく見ているし、ケーブルテレビをひいてからはNASCARやインディの試合も映るようになったので見ている。

最近はカートの試合をテレビでやってないのか、私が番組表から探せないのか、見れずにいる。試合がおもしろいのはNASCARなのだが、出場台数が40台ぐらいと多く、全部の車のカラーリングが違い、ドライバーも多くどれが誰だか覚えきれない。おまけにスペシャルカラーといって、その試合のみ違うカラーリングだったりするもんだから、何年たっても覚えられないでいる。NASCARはルールがイマイチよくわかってないのだが、わかればもっとおもしろいのになあと思う。細かいルールがわからなくても、狭いトラックの中を3台4台も横に並んで抜きつ抜かれつするのを見るのはおもしろい。


深夜枠ではないのだが、もう一つハマっているのが某国営放送の高校理科シリーズ。何となく見ていてサッパリ頭に入らないのが難点だが、好きな先生もあって結構楽しんでいる。地学の松井先生、この人のすごい所は台本をほとんど見ないこと。30分間ほとんどカメラ目線でしゃべりづめである。松井先生の台本には「ここまで話したら映像にきりかえ」とか段取りしか書いてないんじゃないかと思うほどだ。以前は台本に目が釘付けの先生もいた(今年度は始まったばかりなのでその先生がおられるかどうか不明)のに…。

この番組は何年も前から番組作りのパターンは変わっていない。
地学…先生一人でしゃべりっぱなし。時々ロケあり。
生物…先生一人でしゃべりっぱなし。
物理…しゃべり担当の先生と実験担当の先生、司会のお姉さんの3人体制。スタジオのみ。
化学…しゃべり担当の先生と実験担当の先生、学年末にロケあり。
これらの番組はリハーサル位はやっているだろうが、ほとんど1発撮りでつくられているとことがすごい。実験シーンはちゃんと求める結果がでるまで撮り直しだろうが、物が落ちたりした所は先生の話術でカバーし、言い間違えたところは言い直し、そのまま放送している。もともと学校での授業はライブなのでそのへんを臨機応変に対応できるのがベテランの先生の腕の見せ所なのだが。
昨年と全く同じ資料写真や映像を使っていながら、ちゃんと撮り替えているところもすごいし、生物は先生のしゃべりがおもしろいかどうかが番組がおもしろいかどうかにかかっている。学習番組なので笑いをとる必要はないのだが、おもしろい先生にかかると30分はあっと言う間におわってしまう。先生という商売もエンターテイメント性を求められているのかなあと思うと、大変だど思う。

見てない、見てないといいつつ、結構テレビ好きな私である。

目次へ ガラクタ展2003年6月号へ