雨戸


今年は台風の当たり年なのか、よく来る。長雨、台風、日照不足、で庭の花は腐りそうになっていたり夏の終わり頃に発生する病気になっていたりかなりヤバイ状態だ。8月の初めですでに2つ来た。台風、来すぎである。

前にも書いたが、私が台風にガッチリ備えれば備える程、台風はヨソ向いて行く。今回の台風はかなり強そうだし、まともに来そうな感じだったので、雨戸を閉め、物干し竿を下ろし、吊り鉢をおろし、いつも倒れる植木を家の中にいれた。足の上に乗っていて頭でっかちになっているコニファーは何回か足ごと倒れ、鉢が割れた。最近はプラスチックの鉢にしたが、軽くなってさらに飛びやすくなった。いくらうちの玄関が広いとはいえ、かなり大きな株なので邪魔になる。

母親に雨戸は閉めておいたほうがいい、と言われ、実家から帰って雨戸を閉めてまわった。古い家の割には雨戸はしっかりしていて、レールも軽々すべるので、そんなに手間ではない。1階を閉め終わって、2階の雨戸を閉めているとヤモリが出てきて驚いた。よーく見ると戸袋の中にももい1匹いる。そのまま中の雨戸を出すとつぶしそうなので雨戸をドンドン叩いてヤモリを追い出してから閉めた。ああ〜1件落着。

別の部屋の雨戸を閉めていると、今度は蜂の巣を発見!。うちは山なので、蜂がよく巣をかける。そとにある巣は水で洗い流したり、物干し竿の先にスコップをつけたものでつついて落としている。まさか戸袋の中に巣をかけているとは思わなかった。そういえば、家を買ったとき「コウモリに巣をかけられないように」と言われていたっけ。泥蜂の巣で、巣の中は幼虫だけだとわかっているので驚きはしたが怖くはない。スコップで削って捨てた。もう1枚の雨戸を引っ張りだすとここにも蜂の巣が。

長い事雨戸を出さないでいると、だめだなあと思った。

台風は案の定、まともには来なかった。高知沖を通って行った。私が備えれば備えるほど、ヨソ向いていくというジンクスはまだ生きているようだ。もっとも備えたからといってまともに来てもらうと困るのだが…。

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