美術展


毎年、職場でやっている職員美術展。私は陶芸愛好会のメンバーとして作品を出品してきた。しかし、昨年困ってしまった。一昨年に一回も参加できなかったので、陶芸作品が何もない。何回か陶芸愛好会の活動はあったのだが、ミュージカルの稽古との兼ね合いで行けなかった。うちの押し入れには焼いてもらうだけになっている作品があるのだが、愛好会で預かっている半製品を焼く日にも持って行けなかったので、茶碗の形をして土しかない。何とかしなきゃ、と前の日に書いた絵がこれ。出品するものが何もないのは早くからわかっていたので、昨年は出品を「絵画」で登録しておいた。ギリギリになるまであまり絵を書きたい気分にならなくて、おまけに額もなくて、搬入日の夕方に額を買いに行って会場に置いてくる始末。

今年もかなりそれに近い状況。昨年は夏休みに陶芸はあったのだが、参加できず。相変わらずうちの押し入れには焼くだけになっている土が入っている。おまけにひょんな事でケチがついて、美術展の日程がつかめなかったし、絵も書くほど時間がないので今年は出品をやめようかと思っていた。そして搬入日の2〜3日前に、3年位前に作った未発表の切り絵が職場に置いてあったのを発見。しかし額がない。(出品は額装または表装が条件。)しかたなく「切り絵は持って帰って家に飾ろう」と思い、車に積んだ。そして仕事の帰りに取引先にお届け物をして、額屋の前を通りかかった。そこでひらめいた。「額を買おう!。」私は額屋に飛び込んで、作品を見せて適当な額を選んでもらった。それから車の中で切り絵を額に入れて会場に届けた。

今年こそは、ちゃんと陶芸作品を出すぞ。確か押し入れにあった焼くだけになっている作品は貰い手が決まっていたような気がするのだ。美術展に出してからあげる、という約束だったと思う。しかし、誰との約束だったのか…?。

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