3.銅鐸の絵画

銅鐸を眺めてみよう。色々な絵が描かれていることにすぐ気がつくであろう。人、とんぼ、シカ、亀、鶴等が描かれている。

(鶴と亀) (とんぼ)
脱穀をする人や高床式の建物等稲作に関係するものが多いことから、ここでも農耕祭祀用の道具ではという説が浮上する。
(高床式倉庫) (脱穀をする人)
そこで良く見てほしい。全ての銅鐸に共通の文様があることに気づくはずである。それが流水文であり、袈裟襷文であり、横帯文である。これらの文様が何を意味しているのかまだ分っていないと言われているが明らかにこれは海を意識したものであろう。
(海を表しているともいわれる流水文)
その部分以外、人、シカ等が描かれている部分は地上を意味している。つまりこの銅鐸の絵は世界を表しているのである。時たま文様の中にウミガメや死人が描かれているのもこれで納得がいく。

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