玉若酢命神社



  玉若酢命神社の随神門をくぐると、右側に県下一の杉の巨樹・八百杉(国天然)がある。高さ30m、幹回り20mもある。この杉は応神天皇の頃、若狭の国から比丘尼がきて神前に杉を植え、800年後にまたやってくるといったところから命名されたと伝えられている。
 玉若酢命神社は隠岐開拓の祖神といわれる若酢命を祀る。現在の本殿(国重文)の造営は1787年(天明7)に始められ、1793年(寛政5)に遷宮している。当時隠岐島後の全村から建築材や職人・資金などが集められた。屋根は茅葺妻入りで大社造に似るが、平面形は神明造に似た姿である。棟に雀踊とよぶ木をのせる。隠岐特有の形式で隠岐造と呼ぶ人もいる。
 この神社は古代、国司が国内の諸神を集めて祀った隠岐国の総社で、中世・近世を通じて総社大明神ともよばれた。毎年6月5日の御霊会風流(県無民)には、勇壮な馬入れの神事、流鏑馬、神輿の行列などがある。御霊会は悪病がはやったり凶作になるのを防ぐため悪霊を退治する祭りである。

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