出雲西部



 出雲市・平田市・斐川郡(5町)からなるこの地域は、大部分が出雲平野と呼ばれる沖積平野である。県下でも急速に発展している地域でもある。元来が穀倉地帯といわれる農業生産の高い地域で、今でも島根県産米の22%(1992)はここで産する。
 しかし、なんといってもこの地は神話と古代史の舞台である。出雲平野の北側に聳え立つ、標高400〜500mの北山は「出雲国風土記」が語る国引き神話の地である。そしてこの山地に向かって北流してくる斐伊川は、これまた八岐大蛇の神話を秘めた出雲随一の大河である。さらに出雲大社・日御碕神社・須佐神社などの古社が並んでいる。


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