大寺薬師


 電車もバスも、出雲市駅前東寄りのターミナルから出る。電車で出雲から15分、大寺駅を降りたら、北方の山麓をさして少し歩くと大寺薬師に着く。名前は大寺だが、これは通称で万福寺(浄土宗)というのが正式である。万福寺は、推古天皇時代に、鰐淵寺開山の智春上人が建立したと伝えられ、もともとは現地より奥の広瀬にあったといわれる。
ここには行基作と寺伝に伝える9体の仏像がある。寺は無住で、コンクリート造の収蔵庫の鍵は付近の民家で預かっているので、あらかじめ鳶巣公民館に問い合わせておくとよい。
 本尊の木造薬師如来坐像、両脇侍として日光・月光菩薩、観世音菩薩立像2体、四天王立像の計9体(いずれも国重文)は、中国地方でも数少ない雄大な木造彫刻群像である。
国道431号線横の細道を上がったところで、ちょっと車でいくと見逃しそうな場所である。収蔵庫裏を登ったところに大寺古墳がある。土地の人は「秋葉さん」と親しみを込めてよんでいる。


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出雲市役所
: 出雲市のことを知りたければここからはじめよう。出雲市の公式サイト。平田市に近いようでも大寺薬師は出雲市管轄です。


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