物部神社


 大田市川合町静間川右岸、バス停の北側に物部神社がある。「延喜式」にも記載され、石見国一宮として崇敬を集めてきた神社である。大和から移住してこの地を開発した物部氏の一族が、その祖神を祀ったという社伝を持っている。
 この本殿は、県下では出雲大社本殿に次いで大規模な殿社である。
 社宝は数百点に及ぶが、太刀銘了戒(国重文)はその白眉である。了戒は鎌倉時代末期の山城国の刀匠で、師の来国俊に見込まれてその婿になったと伝えられる人物である。この太刀は、大内義隆が、1542年(天文11)に尼子氏を月山城に攻めんと来襲したとき、武運長久を祈念して神馬とともに寄進した太刀と伝えられている。

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