大森五百羅漢


 名水「三百水」の地、羅漢寺(真言宗)は、小さな寺だが石造五百羅漢坐像群(県文化)で有名である。寺の川の向うに、崖を穿って3つの石窟がある。中央窟には石造の釈迦三尊像が安置され、左窟には251体、右窟には250体の石造羅漢坐像が安置されている。ちなみに羅漢とは、一切の煩悩を滅して人々から尊敬を集めた、仏道を修行した最高段階者のことである。
 この五百羅漢は、代官所同心中場定政の発願によって造像が始められ、22年間を費やして1766年(明和3)に完成したものである。一般に近世の仏像は、表情が画一的で無表情であるが、大森の五百羅漢像は一体一体の表情が極めて個性的で豊かであり、ユーモアに富んでいる。

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