月照寺

 JR山陰本線松江駅バス松江温泉行月照寺入口で下車し、西へ500ほど行ったところに月照寺(浄土宗)はある。もとは洞雲寺という禅寺であったが、松江藩松平初代藩主直政が、生母月照院の菩提を弔うため、浄土宗月照寺として1664年(寛永4)再興した。2代藩主綱隆はこれを歴代藩主の菩提所とし、寺領300石を与えた。
現在本堂はなく、御霊屋・鐘楼・茶室大円庵・庫裏などを残すだけだが、1万uに及ぶ広大な境内には、初代直政から9代斉貴に至る藩主の墓である松江藩主松平家廟所(県史跡)がある。各廟は独立し、必ずしも歴代順に配列されていないが、それぞれに廟門・鳥居・玉垣を備え、藩士の献納した石燈篭が立ち並んでいる。なかでも7代大円庵(松平治郷(不昧))廟門(県文化)は、1819年(文政2)頃の建造、向唐門形式で、名工小林如泥作と伝えられる葡萄の透彫りがあり、精巧を極めた傑作である。また、6代天隆公寿像碑は目をひく。これは巨大な亀の上に碑が建てられており、夜になると動きだしたという伝説もあり、ハーンもこれを採り上げている。

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松江市公式サイト
:松江市の公式サイト。国際観光都市だけあって役立つ情報が盛りだくさん。松江観光辞典で月照寺を調べてから行こう。


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