清水寺


  瑞光山清水寺(天台宗)は、安来の南方郊外に聳える清水山の斜面を巧みに利用して伽藍を配置した、大規模な寺院である。この寺の歴史は古く、縁起によれば587年(用明天皇3)尊隆上人によって開かれたという。「出雲国風土記」によると、既に奈良時代、舎人郷(安来市野方)に五重塔をもつ教昊寺や、山国郷(安来市吉田)に三重塔を持つ新造院があったのだから、8世紀には寺基ができていたのかもしれない。9世紀には既に天台の系列に入り、三仏寺・大山寺(鳥取)、鰐淵寺とともに、山陰道屈指の天台密教の霊場となった。盛時には四十余坊をもつ大伽藍だったと伝えられている。しかし尼子・毛利合戦の兵火で焼失後、規模が縮小した。
 清水寺は仏像の宝庫である。根本堂本尊木造十一面観音立像(国重文)、阿弥陀堂木造阿弥陀如来像(国重文)、常念仏堂の木造阿弥陀如来及両脇士坐像(国重文)が特に有名である。境内5万坪といわれる清水公園は、安来随一の自然の宝庫である。特に春から秋にかけての桜やつつじ、秋の紅葉は素晴らしい。

関連リンク

安来市のホームページ
: 安来市のことならここにおまかせ。安来市役所が開設しているサイト。どじょうすくいの本場である安来の魅力が満載。観光マップ付。

清水寺公式サイト
:清水寺の公式サイト。解説が丁寧でよく作り込まれてます。


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