■車の数学(14): 家庭におけるCO2排出量に占める車の割合

 国立環境研究所温室効果ガスインベントリオフィスのデータによれば、家庭におけるCO2の用途別排出量(kg-CO2)の年次変化は次のとおりです(世帯あたり)。

家庭におけるCO2の用途別排出量(kg-CO2
[ 世帯あたり ]
年度199019952000200520062007
合計 4,815 5,444 5,299 5,366 5,204 5,351
電気・ガス・灯油3,0973,3483,3223,4623,2473,480
一般廃棄物218226232192190188
水道189162149146141149
自動車1,3111,7091,5961,5651,6261,534
(自動車の割合)27.2%31.4%30.1%29.2%31.3%28.7%


 毎年、各家庭では約5トンのCO2を排出しており、そのうち自動車が約30%を占めています。 車の走行距離1km当たりのCO2排出量(kg-CO2/km)は燃費によって異なりますが、燃費12km/Lの車で0.2 kg-CO2/km程度ですので、各家庭における車の年間走行距離はおよそ 7,500km(600km/月)ということになります。

 一方、電気は電力会社によって異なりますが、全国平均では1kWhで約0.36 kg-CO2/kWhとされています。 60Wの蛍光灯を10時間点灯すると、600Whですから約0.2 kg-CO2のCO2排出となり、車で1km移動するときのCO2排出量とほぼ等しくなります。

 電気をこまめにON/OFFして電気代を節約しつつCO2排出を抑えることも大切ですが、それ以上に安易に車に頼らない生活も指向したいものです。
[参考文献] 国立環境研究所: 温室効ガスインベントリオフィスウェブページ

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