■電気温水器の電気代を概算してみよう その2(湯温低下を考慮)

 以前、電気温水器の電気代を概算した例を紹介しましたが、そこでは沸き上げ後の湯温低下(放熱ロス)を考慮していませんでした。

 これを考慮し、更にお湯の使用量を見直して再計算してみました。
   (注) 最近、お湯を全く使用しない日の翌日の深夜消費電力を調べたところ、6kWh程度であったことから、
       前回の計算が妥当でないと考え、今回再計算したものです。


 電気温水器の仕様は前と同様で、下記のとおりです。
  ・タイプ ・・・ マイコン節電タイプ・高圧力型
  ・容量  ・・・ 460L
  ・定格  ・・・ 200V 5.4kW
  ・沸き上げ温度・・・ 90℃

 さて、1日に使用するお湯(約42℃)の量を250L(前回は400L)、水温を20℃と仮定すると、1日に使用する水の量Qwと90℃のお湯の量Qhは
  20 x Qw + 90 x Qh = 42 x (Qw + Qh)
  Qw + Qh = 250
 これより、
  Qw ≒ 172 (L)、 Qh ≒ 78 (L)

 Qh = 78Lのお湯を沸かすのに必要なエネルギー
  78 x (90 - 20)
 = 5460 kcal
 = 22.8 MJ
 = 6.3 kWh

 湧き上げ後の湯温低下を1日当たり 10℃とすると、これを90℃にするのに必要なエネルギー
  460 x 10 = 4600 kcal = 5.3 kWh

 従って、両者で 11.6kWh/日、1か月で約350kWhとなります。

 この計算例では、お湯を全く使用しなくても毎月約150kWhの深夜電力を消費することになります。

 なお、上記の計算では電気温水器の熱効率は100%と仮定しています。

電気温水器の電気代を概算してみよう
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