■ボールをより遠くまで投げるには(その2)

 ボール投げでより遠くまで飛ばすには水平に対して45度方向に投げます。但し、これは落下点が最初にボールを放出する高さと同じ場合です。
 では、断崖絶壁の上から海上に投げるような場合、すなわち落下点が最初の放出点より低い場合はどうでしょうか。

  「ボールをより遠くまで投げるには: 微分方程式の復習」で掲げた落下点までの水平距離(L)の計算式について、更に検討してみましょう。
 図のように、L を角度θで微分します。この(dL/dθ)の値はθ=0度では(v0*v0/g)となって正の値、またθ=45度ではcos2θ=0であることから明らかに負の値となります。
従って、(dL/dθ)はθ=45度の手前で0になることがわかります。すなわち、この角度で投げればもっとも遠くまで到達させることができます。

ball_throw2.jpg
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