■平均律における等分数及び半音と全音の周波数比

 周波数が2倍となる2つの音の音程がオクターブ(octave)ですが、1オクターブ間を周波数比が等しくなるように12等分したものが平均律音階です。

 この12平均律音階において、

 ・隣り合う2音の音程が半音(halftone)
 ・その2倍が全音(whole tone)

です。

 従って、半音、全音を周波数比で表すと、

 ・半音: 周波数比=2^(1/12) ≒ 1.059463
 ・全音: 周波数比=2^(2/12) ≒ 1.122462

となります。

 ピアノの鍵盤では、半音は白黒の両鍵盤を対象にして、隣り合う鍵盤同士です。

  keyboard2.jpg

 ところで、12等分は10等分に比べて半端な感じがしますが、必ずしもそうではないようです。

 時計は12時間、1日は12時間x2、1年は12か月です。 また、コンパスで円を描き、そのコンパスの長さ(円の半径)で円を切っていくと6等分になり、それぞれを更に半分に分けると容易に12等分できます。

 何故1オクターブを12等分したのか、詳しくは音階に関する専門書(例えば、小方厚著「音律と音階の科学」、講談社発行)を熟読すれば、理由が明らかになるかもしれません。
純正律と平均律
ホーム