■電球型蛍光灯へ切り替える際の2、3の注意点
浴室の灯りが切れたのでこの際、電球から蛍光灯へ切り替えようと近所の電気屋さんを訪れ、電球型蛍光灯を購入しようと商品を手に取ったところ、長さが電球に比べて大分長いことに気付きました。
白熱電球の約1/5の消費電力・CO2排出量で同等の照度が得られ、結果として発熱も少ない電球型蛍光灯への切り替えが世界的に進行しています。
経済産業省も2008年北海道洞爺湖サミットで、2012年を目処に家庭等で使用される一般的な白熱電球に対して、電球形蛍光灯を含めた省エネ光源への切り替えを目指す方針を発表しました。
蛍光灯は寿命も長く(電球の約5〜10倍の寿命)省エネ効果が見込まれますが、現在使用中の電球を電球型蛍光灯に切り替える際には「長さ」に注意が必要です。
通常の60W白熱電球の長さは 98mm程度ですが、電球型蛍光灯の長さはメーカーや種類により104, 109, 116mm とかなり長くなっています。
特にカバー付きの照明器具に取り付ける際には、内部に収まるかチェックしましょう。
長さの点で浴室の灯りの蛍光灯へ切り替えを諦めかけていましたが、最近また電気屋さんに足を運ぶとスパイラル形状(らせん形状)の発光管を採用し、外側のガラスグローブを廃したコンパクトなサイズを実現した電球型蛍光灯を見つけました(潟Iーム電機製、2個で約800円)。 全長 95mm で、これなら問題ないので早速購入して取り替えました。
60W型が2個なので、毎日2時間使用するとして、1年間で
・白熱電球の場合
60W x 2 x 2 x 365 = 87.6 kWh
・電球型蛍光灯の場合(消費電力を白熱電球の1/5 として)
60W ÷ 5 x 2 x 2 x 365 = 17.52 kWh
従って、1年間で 87.6 - 17.52 = 70.08 kWh の消費電力量減となり、CO2排出量は
360g-CO2/kWh x 70.08kWh / 年 = 25kg-CO2 / 年
削減できます。
また電気代もおよそ年 1,700円節約でき、わずか1年で灯りの購入費用を回収できることになります。
なお、電球型蛍光灯は長さ以外にも次の点に留意する必要があります。
(1)点灯直後は暗く、徐々に明るくなる。
・特に低温時は立ち上がりが遅い。 室温5℃では1分後にようやく 2/3程度の明るさに達する。
・あたかもフェードイン照明のよう。
(2)発熱量が少なく、若干寒く感じる。
(注)オーム電機について
潟Iーム電機とは別に、オーム電機株式会社があり、両者は全くの別会社です。
・潟Iーム電機 : AV用品や蛍光灯などの家庭用電気用品メーカー(本社 東京都)
・オーム電機株式会社: 電子制御機器、計測・検査機器などの製造・販売メーカー(本社 浜松市)
[参考文献] Wikipedia: 電球型蛍光灯
太陽光発電: CO2削減効果はどのくらい?
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