■レジ袋削減でCO2はいくら減らせるか

 レジ袋の製造・廃棄時に出る二酸化炭素(CO2)を減らして地球温暖化を防止する目的で、スーパーなどでレジ袋を有料化して、その使用を減らす取り組みが進められています。 我が家の近くのスーパー(イズミ、フレスタ、ビッグハウスなど)でも既に有料化されています。

 レジ袋不使用によるCO2削減効果については色々な数値が出されていますが、環境省『我が家の環境大臣』によれば、レジ袋1枚(10g)を使わなければCO2を61g減らすことができるとされていますので、1日1枚として、年間 22kg減らすことができる計算になります。

 日本で1年間に使われるレジ袋は300億枚以上と言われており、これをすべて廃止すると年間で
  30,000,000,000 x 61 g = 30,000,000 x 61 kg = 1,830,000 トン
以上のCO2の削減が可能となります。

 各家庭では年間約5トンのCO2を排出しており、従ってレジ袋廃止によって現在約40万世帯(ほぼ広島市の総世帯数に等しい)の家庭で排出されているCO2に相当する量の削減に寄与することになります。

 ところで、車によるCO2排出量はどのくらいでしょうか。

 ガソリン1リットル当たりのCO2の排出量は約 2.32 kg ですから、車の燃費を10km/L とすると、1kmの走行に付き約0.232kg のCO2排出となります。

 従って、車で約260m(片道130m)走行するとレジ袋1枚分のCO2削減量が相殺されてしまいます。

 レジ袋の削減はもちろん大事ですが、それ以上に安易に車に依存した生活を見直すことも必要と考えます。
家庭におけるCO2排出量に占める車の割合

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