■太陽光発電: 日照時間と全天日射量の関係(1)
〜 全国主要観測点の実績データに基づく(2010年以降)〜
太陽光発電システムの発電量を予測(推定)するためには、太陽光発電パネル(モジュール)に注ぐ斜面日射量を知る必要があります。 斜面日射量は全天日射量と日照時間等をもとに種々の方式で算出することができます。
しかし、全国の多くの気象観測点のうち全天日射量を観測している地点は少なく、日照時間のみを観測している地点が大多数です。 このような場所での発電量を予測するには何らかの方法で全天日射量を推定する必要があります。
日照時間等から全天日射量を推定する試みは気象庁(日本気象協会)や大学などで色々となされていますが、ここでは全天日射量と日照時間の双方を観測している地点において、両者の関係を見てみましょう。
●対象地点
次の15府県を除く32の都道府県庁所在地 (下の地図上の表示地点)。
茨城県、千葉県、埼玉県、神奈川県、石川県、岐阜県、滋賀県、三重県
京都府、和歌山県、兵庫県、岡山県、鳥取県、山口県、徳島県
●日照時間とは
直達日射量が120W/m2以上である時間 (直射光によって物体の影が認められる時間)。
・120W = 120J/s = 120x3600J/h = 0.432MJ/h
・直達日射量≒全天日射量の50%と仮定すると、
直達日射量 = 120W/m2 −> 全天日射量 ≒ 240W/m2 = 0.864MJ/m2/h
次のグラフは広島の2013年1月と2月の日照時間と全天日射量の関係です。


他の年月(2010年1月以降)、他の地点については次で確認できます(「グラフ描画」ボタンを押す)。
太陽光発電: 日照時間と全天日射量の関係(2)
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