クリスマス

赤くなっている文字をあなたにあてはめてお読みください

ここで紹介している絵本は、次のように設定しています
　主人公の名前：　しみず　ゆり
　主人公の呼び名：　ゆりちゃん
　性別：　女の子
　年令：　10才
　住んでいるところ：　ひろしまし　みなみく
　登場人物：　はづきちゃん、あいこちゃん、すずきくん
　贈り主の名前：　パパとママ
　プレゼントする日：　2004年12月24日
　メッセージ（上段）：　いつもげんきなゆりちゃん
　メッセージ（下段）：　おともだちをたいせつにしてね

ゆりちゃんの
クリスマスのねがいごと

あなたにおくるおはなしのほん

カレン・Ｍ・ヘフティ作
あきよしこ訳
ヴァレリー・ウェブ画

しみずゆりさま

メリークリスマス！
これはあなたのために特別に作られた本です。

いつもげんきなゆりちゃん
おともだちをたいせつにしてね

２００４年１２月２４日

パパとママより

ゆりちゃんは１０さい。
もうすぐクリスマスだとおもうと、
うれしくてうれしくてたまりません。
こんどのクリスマスにはどうしても
かなえてもらいたいことがあるからです。

それはほっきょくにいるサンタさんに
あうことです。
サンタさんはせかいじゅうのこどもたちに
おくるプレゼントをつくるので、
おおいそがし！
「でも、わたしのおねがいもきいてほしいな！」
ゆりちゃんはおもっていました。

ゆりちゃんはサンタさんに
てがみをかいてみることにしました。
はづきちゃんと、あいこちゃんと、すずきくんが
ちえをかしてくれました。

　サンタクロースさま
どうしてもサンタさんのおうちに
いってみたいのです。
これがわたしのクリスマスのたったひとつの
おねがいです。
よろしくね。

ゆりより　　　　　　　　　　

サンタさんのおくさんが
こびとたちにてつだってもらって
クッキーをやいているとき、
ゆりちゃんのてがみが
とどきました。サンタさんはこどもたちのめいぼを
しらべて、わらいながらいいました。
「ほ、ほう、ゆりちゃんは
ことしもとてもいいこだったな。
クリスマスのまえのひに
ひろしまし　みなみくにとんでいって
あのこを　ここへしょうたいして
てつだってもらうことにしよう」

いよいよあしたはクリスマス。
こびとさんたちはおおいそがしで
トナカイをあつめ、サンタさんのそりも
よういしました。
ことしはとくべつなところへいくことは
トナカイさんたちもしっています。
サンタさんがそりにのりこみ
トナカイがとびたったしゅんかんにはもう
サンタさんのすがたはみえなくなっていました。

ニコニコえがおのサンタさんが
ゆりちゃんと
おおぜいのともだちのところに
やってきました。
みんながゆりちゃんを
うらやましがっています。
だってサンタさんといっしょに
ほっきょくにいけるんだもの！

「やあ、こんにちは。
きみのくるのをこびとさんたちも
おまちかねだよ。
ゆりちゃんもそりをうんてんしてみるかい？」
「もちろんやってみたいな」
ゆりちゃんは
うれしそうにこたえて、そりにのりこみました。　

「いってきまーす！」と
てをふるゆりちゃん
はづきちゃん、あいこちゃん、すずきくんたちの
すがたもみえます。
ゆりちゃんのねがいごとが
ほんとうになったのでまちじゅうのひとが
よろこんでくれています。
みんなのみまもるなか、
サンタさん、トナカイ、ゆりちゃんは
ほっきょくめざしてとびたちました。

つめたいかぜがほほにふきつけます。
でもそりにのったゆりちゃんは
ほんわかしたいいきぶん。
トナカイがくものうえをとぶようにかけると
リンリンリンすずのねが
たからかにひびきわたります。
そりはあっというまにサンタさんのおうちに
とうちゃくしました。

「ゆりちゃん
ほっきょくへようこそ！」
サンタさんがおおきなこえでいいました。
「ことしもせかいじゅうに
たくさんのいいこがいるから
いそいでおもちゃをよういしなくちゃ」

「こびとさんたちがおもちゃの
しあげをしているのよ。
ゆりちゃんも
おてつだいしてもらえるかしら」と
サンタさんのおくさん。
「はい！よろこんでおてつだいします。」
ゆりちゃんがこたえると
「じゃ、すぐたのむよ」
サンタさんがしごとばに
つれていってくれました。

サンタさんがしごとばのドアをあけると･･････、
まあ、なんておもしろそうな
ところなんでしょう！
こびとさんたちがうたをうたいながら、
かなづちでトントンうったり、のりをつけたり、
ペンキをぬったりして
おもちゃをつくっています。
「こんにちは、ゆりちゃん。
ぼくらのしごとばへようこそ」
こびとさんはうたいながらいいました。
もくばのしっぽをつけるのが
ゆりちゃんのしごとです。

ゆりちゃんはつぎに
プレゼントをわけるのをてつだいました。
おにんぎょう、ボール、じてんしゃ、
さんりんしゃに、ぬいぐるみ･･････
いろいろなものが　あります。
「あれ、これは……」
’ゆりちゃん’ という
なまえいりのほんをみつけて
ゆりちゃんもにっこり。

それからなんじかんか、みんなの
おてつだいをしました。
「おてつだいってたのしいな」　と
ゆりちゃんはおもいました。
できあがったクリスマスのプレゼントは
ひとりずつかみにつつまれていきます。
ゆりちゃんもこびとさんたちも
つかれてヘトヘト。
でも、せかいじゅうのこどもたちが
プレゼントをまっています！

「おともだちにもなにか
すてきなプレゼントを
とっておくといいよ」
サンタさんはゆりちゃんにいいました。
「ほ、ほう。もうクリスマスイブだよ。
ゆりちゃん、
プレゼントをくばるのを
てつだってくれるかい？」
「はい、もちろん！」

サンタさんやゆりちゃんを
のせたそりはとおいくにへとびたちました。
みんなでつくったプレゼントを
せかいじゅうのこどもたちがまっています。
ゆりちゃんは
すごくしあわせなきもちになりました。
「サンタさんはまいとしこんなきもちなの？
きょうのできごとはぜったい
わすれません！
クリスマスのねがいをかなえてくれて
ほんとうにありがとうございました。」

ゆりちゃんへ

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