ようこそ!あかちゃん
ゆかちゃんの ために
せかいで たった いっさつの えほん
げんきですくすくそだってね
やさしく すなおなこ になりますように
200531
パパとママより
ようこそ! あかちゃん
なかえよしを・作 上野紀子・絵
クリエイトア・ブック
こうのとりが
ゆかちゃん
おとうさんの 好則さん                       おかあさんの 翔子さんに                         とどけるため
広島市に むかって
とんでいました。
ゆかちゃんが うまれる
 2005ねんがつにち                     1014ふんまでには                     まだ だいぶ じかんも あるなあ。
 ちょっと ひとやすみして いくかな。」
こうのとりは ずっと とびつづけて いたので
つかれていたのです。
こうのとりは きれいな おはなばたけに
まいおりました。
「きもちのいい おはなばたけだ。」
こうのとりが そういって やすんでいる あいだに
ゆかちゃんは はいはいして
おはなばたけの さんぽに でかけました。
ゆかちゃんが おはなばたけに
はいって いくと そこに きれいな
ようせいの おうじょさまが あらわれました。
「ここからは ようせいの くにですよ。
ようせいで ないと はいれませんよ。」
ゆかちゃん
なんの ことだか わかりません。
すると ようせいの おうじょさまは
ゆかちゃん
ようせいに して あげましょう。」
と いって つえを ふりました。
すると ゆかちゃんの せなかに
かわいらしい はねが はえました。
はねが はえると
そこに ちいさな はなの ようせいが あらわれました。
「わたしが ようせいの くにを あんないします。」
ゆかちゃん
はなの ようせいの あとに ついて
おはなばたけの うえを とんで いきました。
「ようせいの くにの おともだちに
しょうかいして あげましょう。」
はなの ようせいは ゆかちゃん
みんなの ところに つれて いきました。
「みなさ−ん あたらしい ようせいの
ゆかちゃんですよ−。」
おはなに たくさん ちいさな ようせいたちが
あつまって きました。
あたらしい おともだちが できて
みんな うれしそうです。
ゆかちゃん
かんげいかいを しましょう。」
みんなが いいました。
ちいさな ようせいたちは
ゆかちゃんの ために
ジュースを つくろうと
たくさん くだものを もって やって きました。
ゆかちゃんの ための ごちそうです。
「どうして みんな はじめて あったのに
こんなに しんせつに して くれるの?」
「だって ゆかちゃん
よろこぶ かおが みたいんだもの。」
ちいさな ようせいたちが こたえました。
ゆかちゃんは うれしくて
ジュースを いっぱい のんで しまいました。
「それでは こんどは みんなで
かくれんぼを しましょう。
わたしが おにに なるから
みんな かくれて いいですよ。」
と はなの ようせいが いいました。
それを きくと みんなは あっと いうまに
おはなの かげに かくれました。
ゆかちゃんも いそいで
おはなの かげに かくれました。
でも みんな すぐに
はなの ようせいに みつかって しまいました。
「こんどは おにごっこを しましょう。」
はなの ようせいが いうと
「こんどは ゆかちゃん
おにに なる。」
と ゆかちゃんが いいました。
「えっ ゆかちゃんが?」
みんなは おどろきました。
「どうして おになんかに なるの?」
と みんなは ゆかちゃん
たずねました。
「だって みんなの よろこぶ かおが みたいんだもの。」
と ゆかちゃんは こたえました。
みんなは ゆかちゃん
こころの やさしい こだと おもいました。
それで ようせいの おうじょさまが
ゆかちゃんを ようせいに
したんだと おもいました。
ちいさな ようせいたち みんなは
そら たかく のぼりました。
とりさんが やって きて
びっくりぎょうてんしていました。
ゆかちゃんは たのしくて たのしくて
いつまでも とびまわって いました。
あまり とびまわって いたので
みんな つかれて しまいました。
ちいさな ようせいたちは
おはなの うえに まいおりて
おはなの つぼみの なかで おひるねを しました。
ゆかちゃんの まわりに みんな よりそって
しあわせそうに ねて しまいました。
しばらく ねて いると
どこからか かすかな こえが きこえて きました。
ゆかちゃん。」
「あっ こうのとりの こえだ。」
みんなも
「きこえる きこえる。」
と いいました。
ゆかちゃんが みあたらないので
こうのとりが しんばいして さがして いるのです。
「もう いかなくちゃ。」
ゆかちゃんは いいました。
「また あそびに きても いい?」
ゆかちゃんが たずねました。
「でも にんげんに なったら
ようせいで なくなっちやうから
わたしたちの ことなんて きっと わすれちやうよ。」
ちいさな ようせいたちが いいました。
「ぜったいに わすれない!」
ゆかちゃんは おおきな こえで いいました。
「さようなら また くるね。」
ゆかちゃん
こうのとりの こえの する ほうへ
ようせいの くにの おはなばたけから
でて いきました。
すると ゆかちゃん
せなかの はねが きえました。
「さようなら また あそびに きてね。」
ちいさな ようせいたちは
ゆかちゃんに てを ふりました。
ゆかちゃんが いって しまうと
ちいさな ようせいたちは
ゆかちゃん
わたしたちの ことなんか
すぐに わすれちやうよ。
もう ようせいじやあ ないんだから。」
「そうだよね。はねが ないんだものね。」
と かなしそうに いいました。
すると そこに また
ようせいの おうじょさまが あらわれました。
そして いいました。
「だいじょうぶ。ゆかちゃん
こころが ようせいに なりましたからね。
はねなんか なくても いつまでも
みんなの ことを わすれませんよ。」
ちいさな ようせいたちは あんしんしました。
「そうだよ。ゆかちゃん
ようせいの こころを もった
ステキな にんげんに なるよ。」
「そうすれば きっと また あそびに きて くれるよ。」
ゆかちゃん
ようせいの こころ わすれないでね!
ようこそ! ゆかちゃん

ここで紹介している絵本は、次のように設定しています
 赤ちゃんの名前: 増本
由佳
 赤ちゃんの呼び名: ゆかちゃん
 性別: 女の子
 パパの名前: 好則
 ママの名前: 翔子
 病院の名前: 佐々木産婦人科病院
 先生(医者)の名前: 佐々木
 生まれた日付: 2005年3月1日
 生まれた時間: 午前10時14分
 生まれた時の身長: 50cm
 生まれた時の体重: 3560
 住んでいるところ:広島市
 お祝いに来てくれた人: おじいちゃん、おばあちゃん
 贈り主の名前:  パパとママ
 プレゼントする日: 20053
1
 メッセージ(上段): げんきですくすくそだってね
 メッセージ(下段): やさしく すなおなこに なりますように

ゆかちゃん
佐々木産婦人科
佐々木せんせいの おかげで
しんちょう 50せんち たいじゅう 3560グラム
たんじょうしたのでした。
 
おとうさんと、おかあさんは
ゆかちゃんが うまれて だいかんげきでした。
 
おじいちゃん、おばあちゃんは
ゆかちゃんの たんじょうを
おいわいして くれました。
 
それを みとどけると こうのとりは
まんぞくそうな かおを して かえって いきました。
 
ようこそ!あかちゃん
なかえよしを・作 上野紀子・絵
 
 
 
挿絵とテキスト形式の内容見本です。
実際のページ構成・レイアウトは異なります。
サイズは縦26.7p・横21.7p全35ページ。
赤くなっている文字をお子様にあてはめてお読み下さい。
内容見本は女の子ですが、男の子も充分楽しめる内容となっています。

生まれた時の身長や体重なども登場するので、出産時の記録を残すのにおすすめいたします。また、出産時だけでなく、お誕生日にもご利用いただけます。
定価 3600円
ようこそ!あかちゃん
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