本--今月の一冊(10)
最終変更日(1998年5月4日)
このページでは,私がここ最近読んだ本についてのコメントを載せています.今月の一冊と題しながら,更新は1ケ月に1回というわけではなく,気の向いた時(コメントを書きたい本を読んだ時)に随時更新していく予定です.したがって,1ケ月の間に複数の本の紹介をすることもあると思います.
…などといってたら1年ぶりの更新になってしまいましたが.
ジャンルは,小説,エッセイ,実用書,マンガ,ノンフィクション等,一切ゴチャマゼの中から選択していきます.なるべく新刊についてコメントを載せるように心がけますが,私の読書速度からすると,発行から数ヵ月おくれにはなってしまうでしょう.
「考えることの科学」
- ジャンル:ノンフィクション/科学
- 出版社:中央公論社
- 出版形態:新書(中公新書)
- 著者:市川伸一
- 定価:680円(1997年2月25日発行の第1刷)
- ISBN:4-12-101345-X
- コメント:認知心理学の専攻の著者が,人間の推論過程について,心理学の立場から述べたもの.人間は一見論理的にに思考しているように見えるが,その実多くのエラーをしていることを述べたもの.
自分自身が合理的に物事を判断しているしているつもりであっても,幾多の誤りを犯していることに気付く.私自身,理系,生物学の研究者を自認しているところであり,論理学,統計学等の素養は一般の人よりは強いつもりであるが,誤りを犯している自分を見るとクスクスと笑いだしてしまった.何かを合理的に判断しようと思った際に,一読しておくとよいかもしれない(優柔不断になるだけかもしれないが)
(1998.5.4)
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柴田光信/Mitsunobu Shibata/ shibata@enjoy.ne.jp/