ハードディスクのはなし


 卒業論文を書いているとき、図を挿入しようとしたのが始まりだった。
 大学の研究室に置いてあるマックに、スキャナーが接続されていたのを見て、思い付いたのだ。
 「これで画像を取り込めば・・・」

 DOSフォーマットで、フロッピーに保存し、家に持ち帰ってgif形式に変換して一太郎にほうり込んだ。
 意外と簡単に作業ができた。これならやれると思い、十何枚かの画像を入れたところ、メモリー不足になってしまった。

 ディスクスワップしたまま、固まってしまったパソコンを前にして思い付いたのは、ハードディスクの強化だった。
 ドライブスペースで確保したエリアでのスワップ作業は効率が悪い。
 しかし、圧縮をかけたドライブを無圧縮にするのは、ディスクの容量上不可能だった。

 気がつくと、店のレジの前で、2.5Gのハードディスクを購入しようとしていた。
 接続した。ドライブとしてアイコンが表示されたが、書き込み可能なドライブとして認識されない。
 当然である。フォーマットしていないからだ。

 しかし、そのような事にも気づかず、FDISKコマンドや、更にはDISKINITコマンドで、完全初期化を試みていた。
 おまけに、ドライブ構成が変更になったため、圧縮ドライブがうまく動かずウィンドウズが起動しない。
 あれやこれや試行錯誤し、(作業開始から6時間後に)ようやくウィンドウズが起動し、フォーマットが必要な事にも気付き、作業が可能になった。(と、思った)
 そして、ディスクスワップの作業エリアを新しいドライブに変更した。
 ・・・死んだ。

 スワップしないのだ。慌てて初期設定に戻した。
 しかし、動かない。一太郎が起動しなくなってしまって、まじで焦った。
 そこで荒療治に出ることにした。

 必要なファイルを新しいディスクに移し、古いディスクを切り離した上で、ウィンドウズを再インストールしたのだ。
 この、一時凌ぎのおかげで、無事卒論を完成させることができた。
 だが、古いハードディスクが切り離されたままではもったいない。
 つなぎ直した。しかし、ドライブ構成が変わって、ウィンドウズが起動しない。
 結局・・・。システムを再インストールした。これで何度目だか・・・。

 現在は、810Mのディスクが4ドライブの状態で運用している。
 非常に広い。ゲームを入れてもスカスカだ。2.5Gは一般的な使用目的の人間にはオーバースペックだと言うことが良く分かったのでありましたとさ。

[Back]
[メインページ] [たいやきマン] [パソコン活用法]
[更新情報] [ゲームの部屋]
[リンク] [今日の昼飯] [貧しく生きる]

作成:97/04/09