1998秋 出雲

 今年(98年)秋、9/12〜13で出雲そばを食いにツーリングしてきた。
 [ 12日 (土) ]

 朝9時に中国道の三次IC前に集合って事で、朝7時半ころ広島市内の我が家を出発。土日でも混むR54は使わず向原経由のルートを登っていく。こちらはほとんど混まずにスイスイと走れる。これで高速代が浮いた。

 今回は職場恒例の年に一度のツーリングである。おととしはGW明けくらいに島根の浜田へ魚を食いに、去年は広島県比婆郡にヒバゴン丼(比婆牛です。念のため)を食いに、そして今年は出雲へ出雲ソバを食いに行く。ま、目的は何でもいいんだけど。(って全部食いもんだろ!)
 ほとんどの参加メンバーはこの日のために愛車をレストアしてやってくる。なんせ年に1回、このときしか乗らないっていう人が多いもんだから、もう整備じゃなくてレストア状態になってしまう(笑)。おととしはDT125のマフラーが大穴あけて落下したし(近くの工場で溶接してもらった)。去年は同じDTがオーバーヒート。今年はDTはダメ。去年は見事復活したRZ250Rも・・・(笑っちゃいけない(^^ゞ)。他に復活できなかったのはTZR250(初期型!),CBR250R・・・というわけで今年の参加はVmaxを合わせて・・・えっそれでも11台!
Shadow,GPZ1000RX,CB750F Integra,GPZ750F,GSXR400RR,ZZR400,SRX-4,GSX250KATANA,Bandit250,AX-1。Shadowを除くとほとんど旧車ミーティング(笑)。あっごめんKATANAも現役でした。

 毎度のことながら20分位遅れて出発。今年は何があるかな〜と思いながら三次からはスイスイのR54を快調に走って最初の休憩所(トシ寄りは疲れやすいのヨ)道の駅頓原に入る・・・と? あっ やった。KATANA立ちゴケ右のステップポッキリ!
 今回はバイクのせいじゃなくて昨日から調子がイマイチだったライダーの方に問題があったらしい。

 ま、ライダーはいいとして(良くない?)問題はステップ。なんせアルミ鋳物のステップ,あっさり折れてやんの。どーしよーかーって眺めてるとタンデムステップがなんか良く似たカタチだなー。!、いってみよー。

 ってわけでタンデムステップをむりやり前に移植したのでした。まっいちおう足は置けるし。一同何事も無かったかのよーに記念写真(いちばん上の写真)を撮ってまた走り始めたのでした。

 で、その後はいつになく(笑)す〜いす〜いと走って木次というところからR54を離れて出雲への近道を抜け、R9にぶつかって左折、ちょっとだけ乗ってから先頭を走る管理人は、前のクルマの後を追ってさも当たり前のよーに細い道を右折。みんな「おーさすがよー道を知っとる」と思ったらしーが・・・何の!やせーのカンよ!前のクルマはどーせこの先の広い農道に出るじゃろーからついて行ったらえーよ・・・・っと、クルマは左折して民家へ(爆) 管理人は何事も無かったかのよーにその前を通り過ぎ、やがて無事出雲大社に向う広い農道にたどりついたのであった。

 その後、あとで寄ろうと思って島根ワイナリーを通過(これがあとあと最大のミスであった事が判明する!)、出雲大社の駐車場に無事到着した。



 時刻は昼過ぎなので出雲大社は後回しにして、いきなりメインイベントである出雲そばを食べにいこうという事になった。向かうは大社の西側徒歩数分にある大メジャーな荒木屋。管理人はすでに数回訪れているのだが他のメンバーは初めて。これまではいつ行っても混んでいてタイヘンだったのだが、今回はわりとすいていて、11人で1テーブルを独占する事ができた。らっきー!(しかし、すいてたワケはこのあと松江市内で乗ったタクシーの中で判明する・・・)


 みんな初めてなので戸惑っていたのだが、メニューはシンプルで、要は割子が基本、それを何枚注文するか?そしてその割子に山かけとかをトッピングしたものもあるといった具合。ってな事を説明すると、みんな標準セットの3枚でいいという。「ぜ〜ったい足りんぞー」と思ったが、まあ追加すればいいし、とそのまま注文、そして・・・たっぷり待たされて、

 来ましたよ!出雲そば!

ちょっとしてからそば湯も到着。さっそく作法を伝授,っていっても大した事はない。ダシと薬味をかけて、食べ終わったら残ったツユは捨てないで2枚目に注ぎ、足りない分だけ追加する,ただそれだけである。

 ではでは・・・・・やっぱりうまい!

実は地元広島にもそれはそれはおいしい出雲そばの店を知っているのだが、比べてみると荒木屋のほうはそばが柔らかめ、でもどちらがイイというわけではなく、それぞれの打ち方に応じたちょうどいいカタさだと思う。

 で、みんなあっと言う間に食い終わり、
 「追加いる人?」全員。

結局1人平均5枚,1.7人前。(写真はヤラセです。11人分の割子を積み上げてみました。)そして手打ちの証明 and 繁盛の証明の「そば湯」、実はこのそば湯、広島ではあまり馴染みが無い。手打ちが少ないのだから当然なのだが、実は管理人はそば湯フリーク。ぐいぐいっ「おカワリくださ〜いっ!」・・・と、見ていた連中も飲みはじめて・・・「おカワリ!」そばとそば湯でシアワセ一杯になった11人は腹ごなしに出雲大社へと向かうのであった。

 これだけ長く中国地方に暮らしていながら何人かにとっては初めての出雲大社で、さっそく記念撮影、そして何人かは・・・

 「おーい!この前あれだけお賽銭したのに何でまだ結婚できないんだよ〜」(笑) 他人(神?)のせいにするのは良くない事である。

 その後一行は二手に別れた。そこから更に北上し日御碕灯台へ、そして管理人を含む残りの4人は一畑電鉄の大社前駅へ。日御碕へは何度も行っている我々は、友人M夫妻とMの友人Fと共に、Mの奥さんがまだ行った事が無いという松江市内を観光しようというわけだ。なんで電車なの?とおもうだろーが・・・実はこの一畑電鉄,なかなかの路面電車!広島ではまだこういう路面電車が当たり前のように走っているが、さすがにそれなりに近代化されてきている。それに比べてなんとも懐かしい雰囲気なのである。郊外線なので宍道湖や田園風景を眺めながらのんびりと松江市に向かう。

 終点の松江温泉駅からは松江市内を循環する結構ハデな観光バスに乗る。実は一畑電鉄の片道とこの観光バス乗り放題の企画モノチケットがあり、これを目当てにやってきたのであった。ただ、この時点ですでに結構な時刻になっている。そう、このあと島根ワイナリーで島根ヌーボーを買って宿に入る予定なのだ。電話してみるとワイナリーは6時まで・・・時間が無い!そこで観光バスでぐるっと一周するのはやめにして、旧小泉八雲邸近辺を見て回ることにする。中学の修学旅行以来何度か訪れているが、中に入ってもいつもなんとなく見るだけだった。今回はここだけという事でもう少しゆっくり見たのだが、家の作りとかセツ夫人(だったよね)の英単語帳などなかなかオモシロかった。

結構じっくり見てると時間がなくなってきて、結局タクシーで松江温泉駅に向かう。そのタクシーの運ちゃんに広島から来て荒木屋で出雲そばを食ったと言ったら「最近は荒木屋じゃなくてヤシロという店がイイ」という。どおりで空いていたワケだ。でも充分ウマかったよなあ。その後なんとか一畑電鉄に乗れて、閉館まぎわの島根ワイナリーにかけこんでワインを買い込んだのだった。(でも目的のヌーボーは甘すぎたので、定番商品らしい赤と白を買った)

いつものツーリングだと泊まるのはキャンプ場なのだが、今回だけは豪華旅館コース!今回参加の最長老Shadow氏のご紹介、出雲市役所近くの料理旅館「いなば」である。長老は1泊2食付豪華8千円コースだったらしいが、我々は実力を把握するため(単にカネが無いためという者もいるが)、サイテーのウン千円コースを予約していた。

(続く)


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