刺し餌のオキアミの保存法


暑い季節になってくると、特に困るのが刺し餌にするオキアミ生の黒ずみと乾燥ですね。
変色したオキアミは喰いが落ちると言われていますし、また乾燥してしまうと、針にも刺しにくく、振り込んだときの脱落の原因になり、また仕掛け馴染みも遅くなります。

何年か前から、変色防止加工とか銘打った刺し餌専用のパック物オキアミや、振りかけるだけでオキアミの変色を防止する粉が売られ、そこそこ需要を得ているようです。

確かに使ってみると黒ずみは起こさないのですが、夏の日差しの下で熱せられたオキアミはどうにも納得??出来ないところがありますし、やはり乾燥すると表皮が硬くなって、ぽろぽろ割れて餌が落ちやすくなります。

かといって、クーラーから小出しにするとなると、結構面倒だし、クーラーの開閉回数が増えると、保冷力にも栄養がでます。無精な私には、なかなか出来ない技です。チヌのみ狙うときは、荷物を減らす目的でクーラーを磯に持っていかない時もありますし。

そんな無精な私の考えた...いや、自然にそうなってしまった刺し餌のオキアミの保存法を紹介します。


まず、私はコストセーヴィングの観点から、刺し餌専用のオキアミは購入しません。
3kgのブロック(白手)から取ります。撒き餌と兼用ですね。
私が購入している店では3kg700円〜800円くらいです。パック物のオキアミはほんの少し入っているだけで300円〜500円くらいしますから、これを買うくらいなら、撒き餌専用オキアミブロック(赤手)を2kgほどでも購入したいところです。


まず、撒き餌を作るとき、500g〜1kg弱くらいを半解凍(冷凍状態)のまま崩さずに置いておきます。
残りは季節に応じて、小さく砕いたり、原型を留めたりして、集魚剤と混ぜ合わせ、撒き餌を作ります。

残して置いた半解凍のオキアミの固まりを、作った撒き餌の中に完全に埋めておきます。バッカンの真ん中に埋めると、撒き餌を杓で掬うとき邪魔になるので、海に向かって手前側のバッカンの壁に沿うように埋めます。

これだけです。

撒き餌の保冷力は結構高く、夏場でも、半日以上半解凍状態のフレッシュな刺し餌を確保することが出来ます。

餌入れにオキアミを少し入れておき、餌入れのオキアミが変色したりしてきたら、それはバッカンに戻して撒き餌に混ぜ込み、撒き餌から半解凍のオキアミを掘り出して、また餌入れに入れます。
オキアミが余り溶けていないような時は、少し撒き餌からオキアミの固まりが顔を出すくらいにしておいて、溶けたところから取り出していけばいいです。

また、この半解凍のままのオキアミは、草フグやアジなどの餌取りが増えてきたときも役に立ちます。
これらの餌取りは、変化のある餌や、大きな餌から先に狙ってきます。
こんな時は刺し餌のオキアミは出来るだけ小さくして、撒き餌に、半解凍のオキアミを崩さずに原型のまま多めに混ぜ込みます。少しは刺し餌のカモフラージュになります。
この理由と、溶け安さから、夏場は少し多めに半解凍(半冷凍)状態のまま残しておき、冬場は残しておく量を少なくします。


以上、大した話ではありませんが、もしお悩みの方がおられましたら、一度試してみて下さい。


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