特別企画連載:私的小説論・小説を書くということ
さて,このホームページ,誰が何と言おうと小説のサイトです。
その割に「小説作品以外に小説に関するページが哀しいほどない」というのが目下の泣き所。下手をするとその他の趣味のページ等に情熱がいってしまい,「このサイトは小説のサイトじゃなかったんですか?」と言われてしまいそう。
そういう訳で,今回,自分が「物書き」として小説をどのように捉え,書いているかということを赤裸々に(いやっ,恥ずかしい!!←バカ)語るコーナーを作ってみようと思います。何でこんなことを思いついたかというと,例えば自己紹介の時に「趣味で小説を書いています」と言うと,みんな「えー,すごぉい!!」という反応をするんですね。でも,はっきり言って自分では全然凄いことと思わないんです。プロの方,もしくはそれに近い,レベルの高い作品を書ける方々は確かに凄いと思いますが,私レベルの作品ではとても凄いと言われる資格はございません。はっきり言いますが,書こうとさえ思えば誰でも書けます。ただ,「小説を書く」という行為を,実際以上に敷居の高いものと捉えているからそう思うだけなんですね。その大いなる誤解をこのコーナーを通じて解消したいと思ったのです。
私としては,「小説の書き方」というコンセプトにするつもりはありません。ただ,自分なりにどういう風に小説と向き合い,書いていっているかということを試みに書いてみるつもりです。まあでも,これを読んで実際に行動に移しさえすれば,結果的には恐らく,「私レベル=インディーズレベルで,恥を捨てれば世間に自分の小説を発表しても恥ずかしいと思わないレベル」の小説は書けるようになると思います。ただ,そのレベルになったからといって恐らく人に自慢はできないでしょうが。
このページは恐らく,「プロの小説家になりたい」という人のためのものにはならないはずです。
むしろ,「小説なんてどうやったら書けるようになるんですか?」という,今まで書いた経験のない方の素朴な疑問を解決するためにはある程度の役には立つのではないか,私がここで上手いこと誑かせば,「小説書いてみようかなあ」という人が一人二人くらい増えてくれるんじゃないかな,という密かな野望に似た思いは持っています。前書きが長くなってしまいましたが,この文章で興味を持たれましたら,どうぞ私の戯言を聞いてみてください。