魔の電話相談2


7月6日から3日間、職場で基地110番を開設した。前に、じいさんがこの110番にとんでもない長電話をかけてきた話(内容は魔の電話相談を読んでね。)を書いたが、今回もちょっとした長電話につかまってしまった。

朝、車で家から出てすぐ、フラワーアレンジ教室のお稽古道具をいっさいがっさい忘れて来たことに気がついた。取りに帰ろうかな、とも思ったが、新聞を早めに切り上げれば何とかなる、と思って取りに帰らなかった。フラワー教室は職場のすぐ近くの花屋さんでやっている。その日は職場新聞の当番で夕方から新聞書き。フラワー教室は夕方7時からなので、6時半ぐらいまでに新聞を作り終えれば、家までお稽古道具を取りに帰れる、という算段だった。

新聞の出来は順調だった。すんなり完成して、6時25分頃、帰ろうとしたその時、電話が鳴った。基地110番には電話受け付け当番の人を張り付けていた。当番さんはこのとき2人来ていて、電話は当番さんがとった。
当番さんA「はい組合です。え?、基地に詳しい人ですか?。少々お待ちください。」
当番さんA「はい、ゆかりちゃん、電話よ。」
私は何の電話かわからなかったが、とりあえず出てみた。私はぜんぜん基地に詳しくないのだが…。

電話は「基地110番」に寄せられた物だった。
私「(当番さんAに)基地110番の紙、取ってー。(電話をかけてきた人に)ああ、こちらのことで、すみませんね。続きをどうぞ。」
まさか「基地110番」だと思ってなかったので、メモも用意しないで電話に出た。私はアワを食った。指定の用紙でメモを取りながら電話を聞いたが、けっこう話が長いので、時計が気になってきた。私は先の「魔の電話相談」の時のように、何とか早く話を切り上げる方法はないかと思い始めた。
「ああっ、もう6時45分だ。早くしなきゃ、フラワー教室は7時からだし、家にお稽古道具を取りに帰らなきゃ。あーあ、朝、忘れたのを思い出した時に、取りに帰るんだったなあ。あと15分じゃ家まで往復できないよ。」
電話を聞きながら時間ばかり気になってうわの空…。心はここにあらずである。

電話が済んだのは7時5分前。車のお稽古道具を積んでいれば、フラワー教室までギリギリ間に合ったのに、家まで取りに帰るので遅刻決定。くやしいなあ、もう30秒、いや10秒、早く席を立っていたら楽勝だったのに…。私は電話にツキがないようだ。

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