沖縄ギリギリガールズ2


1カ月前

5月に行ったのと同じメンバーでまた沖縄に行くことになった。私たちは人呼んで「沖縄ギリギリガールズ」。何で「ギリギリ」なのかといえば、5月の話を読んでほしい。笑ちゃんのお盆休みがこれまた「ギリギリ」までわからないので、お盆を含んだ日程でツアーの申し込みをした。ヨリちゃんが条件検索&宿探し担当で、見つけた第一候補のツアーがとれた。ここまでは順調だ。


2週間前

この時期になって笑ちゃんの休みがとれそうにないことが判明。ここ何年か、お盆休みは8月の14〜16日だったのに、今年に限って13〜15日だという。もうキャンセル料が発生している時期なので、  1.笑ちゃんだけキャンセル、 2.笑ちゃんだけツアー日程変更、 3.ちがう人を連れていく、 4.全員日程変更  の4つの方法を考えた。次の日、全員の日程を1日早めてもらえるか旅行会社に確認したらダメだった。笑ちゃんが拝み倒して休みを勝ち取ることもあり得るし、ツアーの決定をキャンセル量が20%から30%に上がる前日まで待ってみることにした。


1週間前

明後日キャンセル料が30%にあがるという日、笑ちゃんが当初の計画どおりの日程で行ける事が判明。やっぱりギリギリである。次の日旅行会社に連絡して3人のツアーになっていることを確認し飛行機の時間を聞いた。それから今回の旅行で、何をしたいか、どこに行きたいか計画を練った。次週、出発日の前々日までヨリちゃんは出張で北海道にいるので、今週中に予定をたてておかないとダメである。行きたい第一候補は水族館に決まった。ダメな場合は伊計島ビーチに行くことになった。


1日目

5月に沖縄に行った時、駐車場がなくて新幹線に遅れそうになったので、今回は駐車場を予約しておいた。休日の割にはすいていたが、安い所を予約できてよかった。今回は前のように慌てずにすむ。3人は無事新幹線に乗り込み、飛行機にも乗り、順調である。

「私たちがこんなに順調なのはおかしいよね、何か後でドカーンと来そうだねえ。」

沖縄に着いてレンタカーを借りた。レンタカー屋さんが「ナビは大丈夫ですか?セットをしますか?。」と聞いてきたので「美ら海水族館でお願いします。」と頼んだ。業者に設定を頼んで大正解。その車にはカーナビのデータディスクが入っておらず、私たちが「大丈夫で〜す。」とレンタカー屋を出ていたら大変なことになっていたのだ。ディスクが見つからないので業者の人が違う車を勧めてくれ、そっちの車のナビを設定してもらった。危ない危ない。しかしさすがはギリギリガールズ、ギリギリのところでセーフである。

高速道路で本部方面にへ向かう。高速で走っている途中、バケツをひっくりかえしたような雨が降った。あまりの雨量で、怖かったので路肩に車をとめようかと思った位だ。しかし閉館時間が迫っているのでゆっくりでも走り続ける事にした。降水確率は30%。30%の地域がたまたま車の上にあるらしい。どしゃ降りと晴れ間、雨雲と抜きつ抜かれつしながら走り、水族館についた。閉館まで約1時間半でどこまで見られるのか。時間もギリギリである。

ウメイロモドキ私たちは最初の大水槽でかなり時間を食った。3人とも水族館が好きで1日じゅういても飽きないのだ。水槽の中の魚に一喜一憂して騒ぎまくり、後から入ってきたお客が私たちをどんどん追い越して行き、「まわりに誰もおらんよんなったねえ。」と次の水槽に移る。ナポレオンフィッシュと撮る、フグと撮る、エイと撮る、ジンベイザメと撮る、と写真をとりまくり。本館で撮り終わって(笑)、水族館を出て裏の海亀館へ行く。水族館の中は人がたくさんいたのでおマヌケな写真は撮れなかったが、海亀館は私たちが最後のお客。先に入っていた家族連れが帰ったら私たちの天下だ。亀をバックにおマヌケな写真を撮りながら騒ぐ。そのうち掃除のおっちゃんが来て亀との撮影会は強制終了。今度は海亀館の裏の小さな浜で日が沈むまで夕日撮影。帰りに水族館の入り口に「顔はめ写真パネル」があったことを思い出し、写真をとる。最初は私たちだけだったので、バカやりたい放題だったのだが、何枚か撮るうちにまわりのギャラリーが増えてしまい、最後の「おやまゆうえんち〜」の顔は私がちょっと照れてしまい、中途半端な顔になって失敗だった。女優たるもの、ちょっとやそっとで照れてはならない。不覚である。

水族館の駐車場を出てホテルに向かう。途中車が細い道への右折のためにかなり溜まっているところがあった。カーナビがそこで曲がるのかどうかはっきりしなかったので、直進したらルートからはずれて、新たなルートを探し始めた。さっきの交差点は車も混んでいたし新しいルートに沿って進むことにした。進むうちに私は運転しながら「おかしいなあ」と思いはじめた。来るときは海岸ばっかり走っていたような気がするのに、帰りは山の中ばかりである。でもカーナビは今走っているルートを指しているし仕方がないのでそのまま走る。そうしたらますます山の中に入っていく。

走り続けるうちに、「そば屋よしこ」だの「okinawaフルーツランド」だの「ナゴパイナップルパーク」だの、出てくる出てくる。ここは本部観光のゴールデンルート。しかも夜なので全部閉園。「あー、昼間なら寄り放題なのにねえ。」(帰って調べてわかったのだが、行きは国道449号を走り、帰りは県道84号を走ったようだ。)行くとき、名護を過ぎてからのナビの案内が「そのまま道なりに直進です」みたいなのばっかりだったので、私は注意して景色を覚えてなかった。「さっき車が並んでいた所を曲がるのが正解だったんだなあ。」と思いつつ走っていると、見覚えのあるY字路に出た。「こっちの道に出るんだったんだー。」と安心した。そして「次に来たとき『そば屋よしこ』や『パイナップルパーク』にまっすぐ行ける。道を間違えた事は次回の布石だ。」とミョーに前向きなところはギリギリガールズならではである。本ルートに戻り、最初、一般道を通ろうか高速を通ろうか迷っていた。許田インターを過ぎると国道58号と高速はしばらく島の裏と表に分かれて並走する。許田を過ぎて、カーナビを一般道優先にセットし直すと、到着時間がぐっと遅くなった。「高速で帰るとホテルのすぐ側に出るし、どうしよう。」と思いつつ国道58号を走る。石川のあたりであきらめて高速に乗る。30分ほど時間を買おうと思ったのだ。

ホテルに着いて、食事に直行。ホントは5月に間違えた「Tぬ美しゃ」に行きたかったのだが、駐車場探しも面倒だし、時間も遅いしで、ホテルの近場の和風ファミレスで夕食。ホテルに帰りシャワーを浴びて、明日は朝早いのでとっとと寝る。携帯電話の目覚ましを笑ちゃんは6時、万が一のために私は5分遅れでセット。真夜中に廊下で騒ぐおっさんたちがいてうるさかった。ヨリちゃんは「静かにしてください」と叫びたかったそうだ。


2日目

朝6時、私と笑ちゃんの携帯がほぼ同時に鳴り始めた。5分ずらしてセットした意味がなかった。その次の瞬間、もう1回私の携帯が鳴った。6時45分?!。しまった!2度寝だ。3人とも慌てて支度。ホテル出発予定時刻は7時。そこはギリギリガールズ、「ギリギリ」で7時出発に間に合わせ、コンビニへ急ぐ。ホテルが素泊まりだったので朝食とお茶を買う。3人は車で走りながら運転を交代して朝食をとり、ダイビングショップへ向かう。

ショップに着き、港で機材のセットをするのだが、覚えているようで部分部分忘れている。私はタンクにレギュレーターをつなぐ向きは覚えていたので他の人に教えてあげられたが、BCDにタンクを固定するところが間違っていた。ショップの人に指摘してもらって難なきを得る。危ない危ない。もっともタンクの固定のしかたはBCDによって微妙に違うので、実習で使ったのと同じタイプのBCDに当たらない限り、2回目の3カ月ぶりダイバーには1発クリアは難しいかも、と前向きに考える事にしよう。(確かいろんなタイプのBCDへの固定の仕方を教えてもらった気がするが、もう忘れた。ゴメンね、潤子先生。デキの悪い生徒で。これからは行く前に教本読んで行くよ。)kawa

船で当分走る。久しぶりの慶良間の海に感激である。船からエントリーしてロープに集合したところ、Tっくん先生が何か不安な様子。

ガイドさん 「どうかしましたか?」
Tっくん先生「あのー、1本目やめて2本目からにします。」
ガイドさん 「どうしてですか?」
Tっくん先生「久しぶりのダイビングで、さっきフィンがはずれたし、心臓がバクバクするので。」
ガイドさん 「大丈夫ですか?持病があるんですか?。」
Tっくん先生「…いいえ…。」
ガイドさん 「じゃ大丈夫です。落ち着いたら行きましょう。」

Tっくん先生はガイドさんに連れられて水中へ。しかし1本目、私も大丈夫じゃなかったのだ!。私はマジで溺れるかと思った。マスクからは水が入る、マウスピースからは水が入る、手袋は飛んで行きそうになる、3つのトラブルはBCDの空気を抜いて水に潜ったと同時に襲って来た。マスクは単にゴムベルトの締めがゆるいだけで自分の不注意である。顔に痕がつくほど締めると頭が痛くなります、と聞いていたので程々にしておいたらゆるかったのだ。手袋は着用するときからブカブカで、「こんなにビロンビロンに伸びてていいのか?。」と思いつつ着けた。案の定、水中では放っておけば自然に流れていくぐらいユルユルで、手袋が飛んでいかないように取り押さえる必要があり、かえって邪魔になった。マウスピースが合わないのは水につかるまでわからないが、食いちぎるほど噛んで耐えるしかない。とりあえず対処できるまで私は大慌てで、ガイドさんに「大丈夫ですか、緊張がとれるまでゆっくりしましょう。」と言われても、慌てている原因は緊張なんかではない。口からマウスピースの水を吸い、鼻からマスクの水を吸いそうになり、で実はゲホゲホでちっとも大丈夫じゃないのだ。海水を飲んでしまい、口の中が塩辛い。5月にはプール実習で溺れそうになり、3カ月ぶりにまた海で溺れそうになるとは思わなかった。河童の私はいったいどこへ…。溺れそうになった人が慌てて助けにきた人にしがみつく気持ちがわかるなあ…。

ガイドさんに取り押さえられつつ、しばらくジタバタしていると、なんとかみんなについて行けそうになった。しかしゆるい手袋は邪魔である。泳いでいる途中にガイドさんに「手袋いらない。」と渡すと「つけなさい。」と返された。「これ、邪魔なのにー。」と思ったが、水から上がったら指を切っていた。やっぱり手袋は必須アイテムだったのか。私は1本目はあまりまわりを見る余裕もなく、じっと止まっていることもできない。ヨリちゃんが平気で写真をとりまくっているのが不思議に思えた。私はじっとして待っていなければならない時、バランスを崩していろんな人の機材をひっつかんだようで、申し訳ない。

2本目。手袋は当然取り替えてもらった。伸びてはいるがさっきのよりぜーんぜんマシである。今度はウエットスーツの中に入れたので完璧。マスクはしっかりゴムをきつく締めた。機材は1本目のとは違うのが当たり、2本目のマウスピースはブーブー音がするが口から水が入って来なくて快適。1本目の大慌てぶりがウソのようである。トゲチョウチョウウオやウミヅキチョウチョウウオ、スミツキトノサマダイ、ナンヨウハギなど、水族館や図鑑でしか見た事のなかった魚がたくさんいる。前回、カクレクマノミとモンガラカワハギしか名前がわからなくて、たくさんいても「あれ何だっけ?」と思うばかりで悔しかったので、今回は3カ月間図鑑を読んで特訓してきた。その甲斐あって今度はかなり魚の名前がわかって楽しい。オヤビッチャとハマフエフキはブセナリゾートの海中ライブカメラで毎日見ているので、そう珍しくはないのだが、オヤビッチャに囲まれ顔のまわりじゅう魚だらけになったときは感激!。それから笑ちゃんがクギベラを見つけて教えてくれた。昨日、水族館で見て図鑑で調べたばかりの魚で、本物を間近で見ることができてうれしかった。ミノカサゴの幼魚がいて、チビでもいっちょまえに親と同じ形をしているなあ、と思った。

ヨリちゃんがナマコ大好きで遊ぶので、下ネタ好きのガイドさんが調子こいてナマコの精子を触ってみせてくれた。しかしナマコの精子はすごくベトベトなようで、ガイドさんの手(素手)からなかなかとれない。移動の際もしきりに取りたがっている様子なので、私の軍手でこすってあげたが、それでもなかなかとれない。そのぐらいベトベトしてないと水の中を漂っている卵にくっつけないのかなあ、と思った。また海の中にはいろんなネタ小物が落ちている。ハゲヅラのような浮きのカケラをかぶって写真をとったのは楽しかった。それからガイドさんがタバコの煙を丸い輪にして吐く要領で、空気を輪にして吐いて見せてくれた。ヨリちゃんは写真にとりたかったようだが、あっと言う間にガイドさんの芸は終わってしまい、残念がっていた。水中では、一発芸を見てウケても笑えないし、どうやってリアクションするんだろう。手をたたくぐらいしかやりようがない。

マンタ探し私たちは2本しか潜らなかったが、他のお客さんの3本目待ちのとき、船の近くにマンタがやってきた。とはいっても私は見たわけではないのだが、ショップの人を先頭(!)にみんな大騒ぎである。お尻をつきだして船尾で顔を水につけてみんな並んで水中を覗く姿は、傍目には滑稽である。マンタは石垣サイズの大物だったようだ。マンタ騒ぎで随分時間を食ってしまったため、帰りの船は全速力でぶっ飛ばして帰った。行きの倍ぐらい飛ばしてたんじゃないか?と思うぐらい水しぶきがあがる。着いた時は足元フラフラ頭グラグラである。(寝る頃までじわっと地面が動いていた感覚があった。三半規管グルグルである。)

ショップに帰って機材を片づけるまでにショップの犬と遊ぶ。外で飼う犬なので、犬くさい。年寄り犬と若犬がいて、若犬は毛並みも若いなあと思った。5月に来たときは夜吠えられたけど、今日はイイコイイコ。ここでも犬と写真を撮る。機材を片づけるときに、私のBCDのポケットに入っているはずのない秘密のウエイトを発見。ありゃりゃ、いつ入れられたんだ?。気づかなかったぞ。水中でミョーにバランスがとれなかったのはコイツのせいか?。片づけ終わってログ付け。私はログブックを持って来てなかったので、普段使いの手帳になぐりがき。あとでちゃんとしたログブックをつくって、貼っておこう。集合写真

久しぶりダイバー2人に3カ月前にライセンスをとって初めてが3人。私たちはさぞかし手のかかる客だったろうと思う。私も片づけるときファーストステージのフタのほうをシュっとエアで乾かすのを忘れていて、本体のほうをシュっとやってしまい、ショップのひとに「フタの方を乾かしてくださいねー。」と言われてはじめて、「あ、そうだ。本体は濡れてるわけないじゃん。」と初めて思う始末。後から聞いた話だが、笑ちゃんはタンクのシールを貼ったまま、空気穴のない所にファーストステージをくっつけて機材を組み立てていて、ショップの人が気がついて事なきを得たらしい。逆にこれだけ手がかかる客だと、次に行ったとき覚えていてくれるだろうか。また行った時、「え〜〜。この人たちパス。!」と言わないでよ、ガイドさん。3カ月前に習ったばかりなのにドタバタ続きで、私たちだけで潜ったら絶対死ぬなあと思った。

ダイビングショップを出て、美浜サンセットビーチに向かう。7時のビーチ終了までちょっと水に浸かることにした。笑ちゃんとシンクロナイズドスイミングのまねをしたり、ヨリちゃんと沖のサメよけネットまで泳いでみたりして、これはこれで楽しかった。次回のダイビングでは、バレエの技やシンクロのまねなど、バカな水中写真を撮りたいものだ。それには手袋持参、マスクはきつめに締める、合わないマウスピースは食いちぎるほど噛め、を忘れないようにしなければ。(7時終了といえば、10年ぐらい前に仕事で沖縄に来たとき、宜野湾のビーチで「7時になったけど少々いいだろう。」と7時すぎても沖の浮きで遊んでいて「そこの3人、上がりなさい。」と放送されてしまったことを思い出した。若気の至りである。)

今回は放送されるようなことはしない。7時5分前に水から上がり、「ここはシャワーではありません」と書いてある足洗い場の水道で全身を流し(←よいこはマネをしないように)、水着のまま車へ行く。車の前でバスタオルで体を拭くのだが、一見「生着替えショー」のようである。更衣室があればノーパン・ノーブラのまま水着を脱いで服を着るか?という話になったが、満員みたいだし、トイレで着替えるのもちょっと、ということで、まわりのギャラリーの期待を裏切って、私たちは濡れた水着の上に服を着て、ビニール袋を敷いて車に乗った。(ビニール袋は空港でカバンを包むためにもらったもの。敷くために持ってきて、ダイビングショップのハサミで切っておいた。)しかし車でホテルに帰る間とホテルに帰ってお風呂の順番を待つあいだ、ずーっと濡れたまんまだったので寒くて風邪をひいてしまった。

この日の夕食は「Tぬ美しゃ」と決めていた。「国際通りに出て、銀行の角から3/4位回ったところだったよねー。」と琉球銀行の角を曲がったが、それらしい店はない。国際通りに出る道もなかなか見つからないので、歩いていたおばちゃんに尋ねると「ここはパラダイス通り」。パラダイス通りじゃ向きが全然反対だ。それで教えてもらったとおりに行くと表通りに出た。もう1回表通りから攻めてみる。前回「Tぬ美しゃ」に行くのに曲がった銀行は「海邦銀行」だったのだ。よーく見ると、国際通りは銀行だらけだ。目印はキチンと覚えてないとダメである。それでもなんとか私たちは無事目的の店についた。ま、途中道をまちがえても、安い駐車場がみつかったのでよしとしよう。ギリギリガールズのモットーは常に前向きである。

食事を済ませ、ホテルの横の駐車場にいれようとしたら、他の車が入った。次の駐車場への道も曲がりそこね、しばらく直進。このままとよみ大橋をわたったらとんでもない方向に行ってしまうので、左折左折でぐるーっと回ってホテルに戻る。その間数分間、地図なしナビなし。笑ちゃんは助手席で寝ているし。「笑子、寝るなー」と心の中で叫びながらテキトーに走り、ホテルに帰ってきたら、ホテル前の駐車場が空いていた。ギリギリガールズはテキトーにやったらなんとなくうまくいくのだ。しかし知らない道を地図なしナビなしは結構ドキドキだった。

駐車場に車を置いて腹ごなしのお散歩。マングローブを見に行く。なんだかよくわからない芝生の大屋敷の庭から見えるのがそうだろうか。暗いのでよくわからない。芝生の大屋敷の庭に夜中に勝手に入り込んで、私たちはどう見ても怪しい人。警備会社に通報されても困るし、ここはとっとと退散。帰りに近くの公園に寄ったが、一カ所、線香のにおいがするところがあって気持ちわるかった。ひょっとして、ここは出るのか?。怖いもの知らずのギリギリガールズもオバケはちょっと苦手である。


3日目

昨日偶然見つけた安い駐車場に車を停めて国際通りで買い物を済ませ、レンタカーを返して空港に早めにつく。今回の沖縄の旅はなかなか順調である。そして空港内のガラス屋さんでフラフラ(何も買わない)しているうちにあっと言う間に時間が過ぎてしまい、搭乗口前の売店でソフトクリームを買っているとき放送が…。

「全日空なんとか便にお乗りのお客様でカワムラユカリ様…。」

うわー。やばいっ。呼ばれてるよー。20分前には来いと言われていたのに出発5分前だっ。3人、ソフトクリームを持ったまま走る。しかしなぜか笑ちゃんのソフトクリームだけがデロデロに溶けた。急いでいるのにソフトクリームのついた切符は改札機を通らない。それで手動で改札してもらい、機内へ。全員着席している中、ソフトクリームを持った3人が後からあわてて入ってくる。「こいつらで遅れたな。」乗客全員にバレバレである。みんなの冷たい視線の中、救命器具の説明ビデオが流れている。そんな中、私たちはシートベルトを締めながら、どんどん溶けるソフトクリームを時間と競争のように食べている。おまけに底の方にコーンフレークが入っていて、バリバリ音がうるさいし食べにくい。私たちは完全にひんしゅく者である。私たちは飛行機の中で当分小さくなっていた気がする。私たちの遅刻で飛行機の出発が5分遅れた。やっぱりギリギリガールズ、今までずーっと順調だった分、最後の一発はドカーンと大きい。しかしやっぱり何か事件が起きないと、私たちらしくなく寂しい。不覚ではあったが、ギリギリガールズらしい旅の締めくくりであった。ギリギリガールズ、次はどこへ行く?。


2日目のダイビングのクルーは、渋谷さん、ときよさん、ゴリさん、私たち担当ガイドのまことさんでした。お世話になりました。

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