■CIE XYZ表色系(4): 分光立体角反射率に基づく色度の計算
                 "iCIE XYZ"

 物体の分光立体角反射率:R(λ) の分布曲線データを与えて、三刺激値 X、Y、Z 及び 色度座標(x, y, z)を計算してみましょう。

 光源から発射された光は物体に反射・吸収され、最終的に脳に知覚される 赤・緑・青の刺激の度合いは、感応できる各波長間の刺激の積算であると考え、目に入る反射光の値と等色関数から、得られる刺激の強さX・Y・Z値を求めます。
  標準光   物体の反射率  等色関数 三刺激値  色度座標
  S(λ) −−> R(λ) −−> x −−> X −−> x
             −−> y −−> Y −−> y
             −−> z −−> Z −−> z
必要な計算式は次のとおりです。
三刺激値 X、Y、Z
   X = k S(λ) x(λ) R(λ) dλ
   Y = k S(λ) y(λ) R(λ) dλ
   Z = k S(λ) z(λ) R(λ) dλ
   k = 100 / S(λ) y(λ) dλ
  ここで、
    λ: 波長(単位 nm)
    : λ=380 から λ=780 まで(可視光線の波長範囲、nm)の定積分
    S(λ): 色の表示に用いる標準の光の分光分布(JIS Z8720 で規定)
    x(λ)、y(λ)、z(λ): XYZ表色系における等色関数(JIS Z8701 で規定)
    R(λ): 分光立体角反射率

色度座標(しきどざひょう)
 三刺激値 X、Y、Z の総和: S = X + Y + Z
 色度座標(x, y, z):
   x = X/S
   y = Y/S
   z = Z/S ( = 1 - x - y)

分光立体角反射率データを与えて色度を計算してみよう。
 ・右下の「分光立体角反射率」の画面で、反射率データを左から点列で入力します。
 ・「Calc(計算)」ボタンをクリックすると、上記の式に基づいて色度が計算され、左画面に表示されます。
 ・反射率データは、予め登録された「分布1_Red」から「分布9_Black」を選択してもOKです。
  各色に対応した反射率の近似データが予め登録されています。
 ・「Clear(クリア)」ボタンで、入力されている反射率データをクリアします。
 ・標準光の種類は「A」、「D65」、「C」の中から選択できます。


CIE XYZ表色系(5): uv色度図
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