- 1日の瞬間発電量:
- ・1月1日の瞬間発電量は、画面初期データに対しては13時頃がピークとなり、17時頃に一気に0になります。
これは日没のためです。また、6月1日の日の出は5時頃ですが建物がやや西向きのため、7時前までは発電しません。
- ・1日の瞬間発電量の変化を1年にわたって重ねて表示すると、季節による発電パターンの変化がわかります。
- ・緯度の変化による発電量の変化は予想通り、高緯度になるに従って発電量が減少します。
- ・方位角の変化による発電量の変化、屋根の傾斜角の変化による発電量の変化も確認できます。
- ・屋根の傾斜角の変化による発電量の変化の様子は季節(太陽の高度)によって大きく変化します。
- 発電量/日(1日あたりの発電量):
- ・季節による違いでは4月から9月にかけて発電量が多いことがわかりますが、最大と最小の差は約3割程度です。
- ・これを実績値と比較すると傾向はほぼ一致しています。しかし、実績では最大最小で約1.5〜2倍の開きがあります。これは季節による天候変化が関係していると思われます。
- ・方位角の変化によるグラフを表示すると線が5本しかありませんが、これは例えば方位角40度と−40度では1日の発電量が同じとなり、重なって表示されるためです。
(注)太陽光発電システムによる実際の発電量は下記により求めます。
・実際の瞬間発電量(kW) =(本プログラムによる瞬間発電量) x (発電システムの定格出力 kW)
x (発電システムの効率) x (天候による係数)
・実際の平均発電量/日(kWh)=(本プログラムによる平均発電量/日) x 12 x (発電システムの定格出力 kW)
x (発電システムの効率) x (天候による係数)
発電システムの効率は70〜80%程度と言われています。
天候による係数(日射強度)は快晴時で1、曇りや雨、雪の程度により1〜0となりますが、
平均的には 0.5〜0.6 程度と考えればいいでしょう。
従って、
・実際の年間予想発電量(kWh/年)
=(本プログラムによる平均発電量/日) x 12 x (発電システムの定格出力 kW)
x 0.75 x 0.55 x 365
≒ (本プログラムによる平均発電量/日) x (発電システムの定格出力 kW) x 1800
なお、本プログラムでは直達日射(直射日光)のみを対象とし、散乱日射は考慮していません。