「音カメラ」は中部電力、熊谷組などが開発した音の映像化装置で、カメラと5つのマイクを持ち、音がそれぞれのマイクに到達する時間差から複数の音源の方向を特定し、カメラから取込んだ画像上に音源の位置・それらの周波数特性・音圧レベルを同時表示するものです。中部電力:音の映像化装置
マイクから取り込まれた各音データは高速フーリエ変換(FFT)により周波数領域のデータに変換され、相互の位相差を算出して到達時間差(従って音源からの距離差)が求められます。
騒音の測定・対策・評価、耳の不自由な方への音情報の提供、音楽分野では音楽ホールの音響特性やそこで演奏される音楽自体の映像化などに適用できるとされています。
初期の音カメラは、音の到来方向を一枚の静止画で表示するだけでしたが、最近は動画版も開発されています。